• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2019 Fiscal Year Research-status Report

The study of functional mechanism of Nobiletin, which possess the therapeutic potency for development of heart failure.

Research Project

Project/Area Number 19K16396
Research InstitutionUniversity of Shizuoka

Principal Investigator

砂川 陽一  静岡県立大学, 薬学部, 助教 (30466297)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords心肥大 / ノビレチン
Outline of Annual Research Achievements

心臓は、様々なストレスが持続的に加わることで、最終的に心機能の低下した心不全へと至る。心不全の進行には心筋細胞の肥大が関与することから、この心筋細胞肥大を抑制することが心不全の予防や治療につながると期待されている。我々は、心筋細胞肥大を指標に天然抽出物ライブラリーからスクリーニングを行い、柑橘類果皮成分であるノビレチンが心筋細胞肥大を抑制し、心不全の進行を抑制することを見出した。本研究はノビレチンの心筋細胞肥大、心不全進行抑制作用のメカニズム解析を目的とした。
ノビレチンの作用メカニズムを解析するため、ストレプトアビジンプローブを付与したノビレチンを用いて心臓抽出物からノビレチン結合タンパク質を精製、162個のノビレチン標的因子を同定した。その中の1つであるノビレチン結合タンパク質1(NBP1)は主に心臓、脳、筋肉に発現、細胞内シグナル経路の調節に関与しているが、心臓での作用は明らかではない。蛍光免疫染色によるNBP1の局在について検討したところ、心筋細胞では核とその周辺に分布していた。In vitroでの検討により、ノビレチンはNBP1と直接結合していること、NBP1の酵素活性を増加することが判明した。また、NBP1過剰発現マウスでは、圧負荷による心肥大及び心不全の進行を抑制した。逆にNBP1ノックアウトマウスではノビレチンの心肥大・心不全進行抑制作用がみられなかった。
以上の結果より、ノビレチンが有する心筋細胞肥大・心不全進行の抑制作用にNBP1が関与することが示唆された。今後、ノビレチン/NBP1経路を詳細に解析する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在、NAF1の下流シグナル経路の解析を進めている。

Strategy for Future Research Activity

研究計画に則り、NAF1の下流シグナル経路を解析し、ノビレチン/NAF1による心筋細胞肥大抑制作用の解明を試みる予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019

All Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] ポリメトキシフラボノイドであるノビレチンの心不全進行抑制及びその作用機序の解明2019

    • Author(s)
      砂川陽一
    • Organizer
      第3回ノビレチン研究会
    • Invited
  • [Presentation] 柑橘系果皮由来ポリメトキシフラボノイドであるノビレチンの心不全進行抑制効果及びその作用機序の解明2019

    • Author(s)
      砂川陽一
    • Organizer
      第19回日本抗加齢医学会総会

URL: 

Published: 2021-01-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi