2019 Fiscal Year Research-status Report
The role of sleep gene, Kcnk9, in sleep homeostasis
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19K16487
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
史 蕭逸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40803656)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
動物の睡眠時間は一日の中で一定に保たれているものの、その制御機構は未だに明らかでない。このような恒常的な現象は、一日の睡眠時間を規定する機構と、そこから離れた際に元に戻すように働くフィードバック機構とを組み合わせることで実現できる。本研究は睡眠恒常性の理解を目指し、数学的手法と実験的手法を組み合わせるものである。解析・動物実験の準備共に順調である。本年度は、データ解析に必要なプログラミングコードの作成、精緻化、高速化を行った。当初開発した解析プログラムでは解析速度が遅く、大規模な解析を行うことが難しかった。コードの高速化を試みた結果、約2.5倍の速度で解析が可能となり、また並列化処理に対応したコードに書き換えたことから時間当たり昨年の10倍の処理速度を達成した。動物実験に関しては、主に変異体マウス作製のための遺伝子コンストラクションに注力した。分子実験の準備は終えており、次年度でマウスの作製を行う予定である。また、既にあるマウスの測定データに、開発アルゴリズムを適用し、その解析結果を国内・海外の学会で発表した。本年度の具体的な実績としては、英語論文2本およびシンポジウムの招待講演が2件、国際学会の発表が2件あり、研究成果が十分に評価された結果だと考えらえる。積極的に国際学会へ参加した結果、国際的なコラボレーションの可能性が出てきており、来年度はより一層の解析手法の普及とコラボレーションの進展が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解析・動物実験の準備共に順調である。本年度は、データ解析に必要なプログラミングコードの作成、精緻化、高速化を行った。当初開発したコードでは解析速度が遅く、大規模な解析を行うことは難しかった。コードの高速化を試みた結果、約2.5倍の速度で解析が可能となり、また並列化処理に対応したコードに書き換えたことから時間当たり昨年の10倍の処理速度を達成した。動物実験に関しては、主に変異体マウス作製のためのコンストラクションに注力した。また、既にあるデータに対する解析結果を国内・海外の学会で発表した。そのうち2件の招待講演を含み、解析手法の普及とコラボレーションの進展が期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
解析手法の開発が一段落したため、次年度は動物実験に力を入れる予定である。遺伝子改変マウスや後天的な摂動を加えたマウスの睡眠測定を行い、その解析を行うことで睡眠覚醒の恒常性の理解を目指す。
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Research Products
(7 results)