2020 Fiscal Year Research-status Report
難治性hvKP感染症に対する新たなる治療戦略の確立に向けた基礎・応用研究
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19K16650
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
並川 浩己 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60813417)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高病原性肺炎桿菌 / リファンピシン / rpoB |
Outline of Annual Research Achievements |
①rpoBの変異によってRFP耐性となったhvKPにRFPを投与すると、発育のみならず粘性および莢膜の形成が全く抑制されなくなった。 ②当院で臨床分離されたhvKP 5株からRFP耐性株を作成し、同株のゲノム解析を行ったところ、5株ともrpoBの変異を認めた。その5株に対し粘度計を用いて粘稠度を計測したところ、RFPを投与しても全く粘稠性は抑制されなくなった。 ③上記より、RFPの作用がrpoBの機能抑制を介して、hvKPの粘性および莢膜関連遺伝子を抑制しているという仮説を立てた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染の流行により、臨床に割く時間が多くなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
相同組換えを用いて、RFP耐性hvKPのrpoBを、hvKP(野生株)のrpoBに組み替えてRFP投与による粘稠度の変化を確認する。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症の流行による影響のため、実験が予定通りに進んでいないことと移動を伴う学会参加等がなくなったため。次年度に関して、コロナウイルス感染症の流行状況にもよるが、上記2点を中心に改善していきたいと考えている。
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