2020 Fiscal Year Annual Research Report
宿主プロテインキナーゼによるB型肝炎ウイルス侵入制御機構の解明
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19K16672
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩本 将士 九州大学, 理学研究院, 特別研究員 (40825882)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | HBV / プロテインキナーゼ / EGFR |
Outline of Annual Research Achievements |
B型肝炎ウイルス(HBV)が標的細胞へ感染するためには胆汁酸トランスポーターNTCPと結合しウイルス受容体として利用する。これまでの研究により、チロシンキナーゼ型受容体EGFRはNTCPと結合したHBVの細胞内侵入 (内在化)を媒介する宿主プロテインキナーゼであることを報告した。本研究課題ではEGFRによるHBV内在化制御機構の解析を行なった。EGFRはリガンド結合による活性化によりEGFR自身のエンドサイトーシスが誘導される。EGFRのエンドサイトーシスに関わる宿主因子の発現量をsiRNAを用いて減少させた細胞ではHBV感染が減少し、エンドサイトーシス機能を欠損させたEGFR変異体はHBV内在化を補助しなかった。この結果はHBVが EGFRエンドサイトーシス経路を内在化に利用していることを示唆する。 EGFRは細胞内へ侵入した後に初期エンドソームから後期エンドソームへ局在を変え、リソソームへ到達した後に分解が誘導される。細胞内へ侵入したHBVの局在変化をHBVエンベロープを模倣したペオプチド( preS1)を用いて評価した結果、EGFRと共に時間依存的に初期エンドソームから後期エンドソーム、リソソームへと変化していた。興味深いことに、EGFRが初期エンドソームに蓄積し、後期ヘンドソームへ輸送される活性が低下した変異体では、HBV内在化を補助できる一方で、HBV感染を補助する機能が低下した。この結果より、EGFRはHBVの内在化のみならず、細胞内輸送に必要であり、後期エンドソームへ到達することがHBV感染に重要であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Identification of novel avian and mammalian deltaviruses provides new insights into deltavirus evolution2021
Author(s)
Masashi Iwamoto, Yukino Shibata, Junna Kawasaki, Shohei Kojima, Yung-Tsung Li, Shingo Iwami, Masamichi Muramatsu,Hui-Lin Wu,Kazuhiro Wada,Keizo Tomonaga,Koichi Watashi, Masayuki Horie
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Journal Title
Virus Evolution
Volume: 7
Pages: veab003
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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