2022 Fiscal Year Annual Research Report
ロタウイルスワクチンに対する宿主免疫応答と腸内フローラとの関連性解析
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19K16677
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| Research Institution | Fujita Health University |
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Principal Investigator |
平松 裕之 藤田医科大学, 医学研究科, 研究員 (80623206)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | ロタウイルス / ワクチン |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ロタウイルスワクチン接種により誘導される宿主免疫反応と腸内フローラの関連性に着目し、NICU入院中の早産児を対象としてワクチン接種後の便中ワクチン株排泄と宿主免疫応答に対する腸内フローラの影響を明らかにすることを目的としている。1価ワクチン（RV1）を接種した26例、5価ワクチン（RV5）を接種した20例の児から、接種後の血清、接種後７日間の便、母乳栄養児の場合は可能な範囲で接種後の母乳を採取した。便からRNAを抽出し、便中ワクチン株RNAを、RV1特異的Real-time PCR法とG遺伝子型別RV5特異的Real-time PCR法を用いて定量的に解析した。また、RV1接種児の血清についてはRV-IgG、IgA抗体価をin-house ELISA法で測定した。その結果、ワクチン接種後のRV1やRV5排泄は、乳児ごとに多様性に富んでいた。RV1、RV5のいずれにおいてもRV-IgA抗体上昇はほぼすべての被験児で認められ、特に初回接種後RV1排泄量とRV-IgA抗体価間には正相関がみられたため、初回接種後の便中ワクチン株の増殖はRV-IgA抗体の誘導に重要と考えられた。更に、RV１を接種した双生児4組については、経時的な便中RV1ゲノム定量値、RV1-IgG、IgA抗体価の推移について、双生児を同一人物としてモデル化した場合と別人としてモデル化した場合の適合度をLikelihood-ratio testで比較することにより、腸管内RVワクチン増殖や免疫応答にかかわる因子が類似している双生児間で、実際に腸管内RV1増殖や免疫応答が類似していることを統計学的に証明した。早産児の便を用いたマイクロバイオーム解析においては、ランダムフォレストを用いた機械学習モデルによるワクチン抗体価と関連する環境要因の予備検討において、腸内環境との関連性を示唆するデータが得られた。
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[Journal Article] Similarities in rotavirus vaccine viral shedding and immune responses in pairs of twins.2023
Author(s)
Yasuko Enya*, Hiroyuki Hiramatsu* (*equally contributed), Masaru Ihira, Ryota Suzuki, Yuki Higashimoto, Yusuke Funato, Kei Kozawa, Hiroki Miura, Masafumi Miyata, Yoshiki Kawamura, Takuma Ishihara, Koki Taniguchi, Satoshi Komoto, Tetsushi Yoshikawa
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Journal Title
Fujita Medical Journal
Volume: －
Pages: －
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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