2020 Fiscal Year Annual Research Report
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19K16731
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
森岡 智美 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 特任研究員 (60808195)
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Project Period (FY) |
2020-02-01 – 2021-03-31
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Keywords | がん免疫 / ドライバー変異 / 人種差 / 免疫応答 / HLA |
Outline of Annual Research Achievements |
各種ドライバー変異と欧米人と日本人でHLA遺伝子座が大きく異なるHLA-A*0201およびHLA-A*2402を含む各種HLA遺伝子座でELISpot法によるCD8+ T細胞応答の解析を行った。その結果、KRASドライバー変異においてHLA-A*2402においては強いCD8+T細胞応答が誘導され、HLA-A*0201では全く免疫応答が認められないことが分かった。 上記の結果をin vivoで検証するため、HLA-A*0201およびHLA-A*2402のトランスジェニックマウスを導入した。他方で、トランスジェニックマウスに導入する細胞株としてKRASドライバー変異導入細胞株を作成した。細胞株はマウスMHCをノックアウトした上で、HLA-A*0201またはHLA-A*2402と野生型KRASまたは変異型KRASを導入した細胞株を作成した。これにより、マウスモデルにおいてHLAの違いによる野生型及び変異型KRASに対するCD8+ T細胞応答の解析が可能となった。以上から、in vitroの系で示された結果を用いてin vivoの系であるマウスモデルの系の構築を完了した。 KRASドライバー変異への活性化の違いはCD4+ T細胞では報告があるが、CD8+ T細胞での報告は未だないことから、上記の結果はドライバー変異に対する人種差による免疫応答の違いに関する研究に大きく貢献していると考えられる。
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