2020 Fiscal Year Research-status Report
機能性間質に着目した,卵巣癌における腫瘍間質の起源・役割の解明
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19K16778
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
矢野 光剛 大分大学, 医学部, 助教 (70817064)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 卵巣癌 / 中腎様腺癌 / KRAS / 機能性間質 / 腫瘍間質 |
Outline of Annual Research Achievements |
卵巣癌における癌細胞と腫瘍間質の遺伝子解析を行っていたが、卵巣癌および子宮体癌にて癌成分が一部で間葉系成分のようにみえるmesonephric-like adenocarcinomaという腫瘍が近年提唱された。同腫瘍は癌成分と間葉系成分にみえる部分がいずれもKRAS変異を伴うことが多く、腫瘍間質にもKRAS変異がみられる現象はmesonephric-like adenocarcinomaをみていた可能性も考えられた。Mesonephric-like adenocarcinomaについて10数例を特定して臨床病理学的解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症対策で本課題に対するエフォートが著しく低下した。
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Strategy for Future Research Activity |
Mesonephric-like adenocarcinomaを10数例特定して解析をしているので得られた結果は論文および学会発表を行う。またこれまで着目していた癌細胞と機能性間質、腫瘍間質に同時にみられるKRAS変異を、mesonephric-like adenocarcinomaによってどの程度説明できるのか、それともやはり癌細胞と腫瘍間質は同様の遺伝子変異を有して同一起源である可能性があるのかを検証する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症によって本課題研究へのエフォートが低下したため、次年度使用額が発生した。2021年度では、エフォートを当初の計画通りとして機能性間質や腫瘍間質の遺伝学的・免疫組織化学的解析、またmesonephric-like adenocarcinomaの解析を行う。
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Research Products
(6 results)