2020 Fiscal Year Annual Research Report
組織幹細胞のがん化におけるがん抑制キナーゼDYRK2の機能解析
Project/Area Number |
19K16781
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 彩舟 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40772744)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | DYRK2 / 発がん / 組織発生 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新規のがん抑制遺伝子として我々が見出したリン酸化酵素 Dual specificity tyrosine phosphorylation-regulated kinase 2 (DYRK2)に関し、DYRK2欠損マウス個体レベルでの発がん、組織発生制御における機能解明を目的とする。発がんに関しては、複数の組織においてがん幹細胞の起源と考えられる組織幹細胞 (Lgr5発現細胞) に焦点を当て、Lgr5発現細胞特異的なDyrk2 コンディショナルノックアウトマウスを作出し、日本人(男女計)の罹患率予測が最も高い大腸における発がんとの関連性を解明する。
本年度は、前年度に樹立したDyrk2;Apcダブルコンディショナルノックアウトマウス(Dyrk2-flox;Apc-flox;Lgr5-EGFP-IRES-CreERT2)を用いた、組織化学的な解析を進めている。また、コンディショナルノックアウトマウスに加え、我々が作出した全身性DYRK2欠損マウスの解析した結果、DYRK2の欠損はHedgehogシグナルの低下を引き起こすことを個体レベルで明らかにした。さらに、この機序として、DYRK2欠損は、細胞小器官である一次繊毛の異常を呈していることを見出した。
|
Research Products
(8 results)
-
-
[Journal Article] Unconventional secretion of PKCδ exerts tumorigenic function via stimulation of ERK1/2 signaling in liver cancer2021
Author(s)
Yamada K, Oikawa T, Kizawa R, Motohashi S, Yoshida S, Kumamoto T, Shimoyama Y, Aoki K, Tachibana T, Ono M, Yoshida K
-
Journal Title
Cancer Res.
Volume: 81
Pages: 414-425
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-