2019 Fiscal Year Research-status Report
Identification of a novel binding partner of an oncogenenic protein MYC
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19K16791
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
宮本 亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 外来研究員 (40770863)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | MYC / クロマチン / 白血病 |
Outline of Annual Research Achievements |
発がん性タンパク質であるMYCは他のタンパク質と複合体を形成することで機能発現が可能となる。本年度は新規のMYC結合タンパク質の同定と、詳細な結合様式の解析を行った。独自の免疫沈降法から核内に局在する未報告のMYC結合タンパク質を見つけ、生化学的実験からMYC側の結合部位を割り出した。またMYC依存的に不死化させたマウス造血前駆細胞をモデルとしてこの結合タンパク質のノックダウン、ノックアウトを実施した。結合タンパク質のノックダウンはMYC不死化細胞の増殖を抑制し、この結合がMYC依存的な細胞増殖に必要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
主たる実験系は従来から実施していたものが多く、スムーズに解析を進められた。一方でこのタンパク質との結合がMYC標的遺伝子の多くで必要になるのか、選択性があるのかなど、この結合の意義には迫れておらず、次年度の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
標的遺伝子を明らかにするためRNAシーケンスやChIPシーケンスなどのオミクス解析の実施を検討している。またヒト細胞株を用いた移植実験等も想定している。ノックアウトスクリーニングのデータベースから同定したタンパク質に依存する細胞株がないか検討している。
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Causes of Carryover |
限られた実験系での検討が主であったこともあり、再利用可能物品は再利用するなど効率よく進めることで支出を抑えることができた。翌年度、外注品目を増やすことや、オミクス解析に充てることを考えている。
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