2019 Fiscal Year Research-status Report
人工知能を用いた直腸癌における術前化学放射線療法の効果予測
Project/Area Number |
19K16810
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
小澤 毅士 帝京大学, 医学部, 助教 (40829107)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 直腸癌 / 人工知能 / 化学放射線療法 / 効果予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は人工知能を用いた直腸癌の術前化学放射線療法の効果予測であり、直腸癌の治療前内視鏡画像を人工知能に学習させ、その効果と関連付けることで、化学放射線治療の効果予測が可能な人工知能を作成することを目標として、検討を行っている。本研究には大きく分けて2つの検討項目があり、1つは化学放射線治療の治療前効果予測、2つめは化学放射線治療後の効果予測である。前者に関しては、事前に効果予測が出来れば、効果がないと予測された患者は化学放射線治療を行わずに手術を行う、という選択が行うことが可能と考えられる。後者に関しては、化学放射線治療により癌が消失している場合があり、内視鏡画像を用いてそれを予測が出来れば手術を回避することが出来るため、臨床的に非常に有用性があると考えられる。また、内視鏡画像を用いた上記のような解析は今まで報告されておらず、意義があると考えられる。 当該当年度においては、当院で術前化学放射線治療に引き続き手術療法を施行された直腸癌患者のデータベースの作成と、使用する内視鏡画像の収集、選別、そしてアノテーション(画像における必要部位の切り出しと、治療効果との関連付け)を施行中である。また、現在までに収集されたデータ、画像をもとに帝京大学大学院医療技術学研究科の協力のもと、人工知能の作成、検討を進行中で、実際にどのような解析方法を行うことができるのか、行うのが適切であるのかを定期的にカンファランスを行い討議しているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベース作成が終了し、画像の取り寄せ、選別がほぼ終了しており、解析方法、内容についても帝京大学大学院医療技術学研究科の協力のもと方向性が定まってきている。
|
Strategy for Future Research Activity |
データがそろい次第、解析を行い、結果を検討したのち、解析方法を最終的に詰める予定である。
|
Causes of Carryover |
現在結果解析中であり、学会発表に使用予定であった旅費が未使用であることと、物品費が予定より安く抑えられているため、次年度使用を行う予定である。
|