2019 Fiscal Year Research-status Report
IDH-wildtype gliomaにおける悪性化機構の解明
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19K16823
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
小野 隆裕 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (80620690)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IDH / 野生型 / 神経膠腫 / 低悪性度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はIDH野生型神経膠腫(GBMwt)を対象に、これの前駆状態たるpre-GBMwtが存在するか、存在するとすればGBMwtとの間にどのような病理学的、分子生物学的差があるのかを示すことが目的である。 本研究はヒト検体を用いた臨床研究であり、まず本学倫理委員会へ研究の申請を行い、承認を得た。次いで、研究対象はpre-GBMwt 10例、GBMwt 10例(control群)であり、本学のデータベースの中から、候補となる症例の検索を開始した。これまでpre-GBM 3例、GBMwt 10例が候補としてピックアップされ、先にpre-GBMの遺伝子解析を開始した。これまでにpre-GBMの候補3例中、1例の解析が終了し、研究に本登録可能であることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
GBMwtは症例数が多く、10例を確保するのは容易である。一方、その前駆状態たるpre-GBMの候補となる症例数は少なく、現在までに3/10例のみ確保されている。
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Strategy for Future Research Activity |
本学のデータベースの検索は完了しておらず、まずはpre-GBMの候補となる症例10例のピックアップを進める。同時に、既に候補として挙げられた症例の遺伝子検索を進め、本登録可能かを判断する。本登録可能な症例が揃えば、以後の研究手法は確立されており、問題なく進むものと予想される。
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Causes of Carryover |
予定よりも候補となる症例のピックアップが遅れているため。次年度は候補となる症例を揃え、次年度使用額も用いて、遺伝子解析を進める。
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