2021 Fiscal Year Research-status Report
IDH-wildtype gliomaにおける悪性化機構の解明
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19K16823
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
小野 隆裕 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (80620690)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IDH-wild-type glioma / PI3K/MAPK pathway / EGFR amplification / TERT promoter mutation / gain of chromosome 7 / loss of chromosome 10 |
Outline of Annual Research Achievements |
・自験例の臨床情報を電子カルテから収集し、対象症例を抽出した ・対象症例の臨床情報を収集した ・対象症例のFFPE検体からHE染色および免疫組織化学染色標本を作製し、画像解析を行った ・同検体からDNAを抽出し、次世代シーケンサーを用いて、ハイブリダイゼーションキャプチャー法により、対象遺伝子の変異および染色体コピー数解析を行った。また、同じDNAを用いてMGMTプロモーターのメチル化解析を行った ・実験により得られた臨床情報と遺伝子解析の結果を用いて、公開データベース(The Cancer Genome Atlas)との比較検討を行った。 ・結果、臨床経過が緩徐なIDH野生型gliomaは現在のglioblastomaの分子生物学的特徴を持たないこと、悪性化経路の異常はPI3K/MAPK経路の異常に偏ることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・予定された実験自体は終了し、論文を執筆して投稿した。 ・研究の途中、報告すべき特異な経過をたどった症例があり、関連論文としてcase reportを複数作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
論文自体は既に投稿しており、その過程で追加実験が必要となった場合は適宜施行する。
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Causes of Carryover |
論文の英文校正や投稿が2022年度にずれ込んだため、差が生じた。校正料や投稿料、追加実験の費用、謝金として使用する予定である。
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