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2022 Fiscal Year Research-status Report

Process of treatment decision making in breast cancer postoperative drug therapy

Research Project

Project/Area Number 19K16829
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

高野 悠子  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30831375)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords乳がん / 共同意思決定 / 術後薬物療法
Outline of Annual Research Achievements

近年、乳癌治療は多様化し、患者はあらゆる場面で意思決定を余儀なくされている。また、様々な治療法が標準治療として行われるようになっている。治療法の決定には、医療者と患者でのshared decision making(SDM)も重要視されるようになっている。海外では、SDMとQOCやQOLとの関連が報告されている。しかしながら、本邦における乳癌術後薬物療法決定におけるSDMの実践状況に関する報告は少ない。そこで、当院における乳がん術後薬物療法決定におけるSDMの実践状況について調査を行った。2020年10月より2022年3月までに当院で手術を行った患者のうち、術後薬物療法を必要とされた患者に対して、SDM-Q-9質問紙票をおよび治療法を決定する上で患者が重要と考える事項について用いてアンケート調査を行った。担当医師にはSDM-Q-DOCを用いて調査した。現在までに92名の患者から返答をえた。SDM-Q-9の得点は患者背景毎に解析したが、有意差はなかった。その他年齢、ステージ、閉経状態によってSDM-Q-9およびSDM-Q-9の得点に有意な差は認められなかった。薬物療法を決定する上でのアンケート調査(再発リスク、有害事象、仕事や家庭との両立、病院への通院、入院に関する質問)も並行しておこなったが、いずれの項目においてもSDMの実践状況との相関は認められなかった。現在までの解析ではSDM-Q-9やSDMQ-DOCの結果は過去の報告と同様であったが、治療法、年齢、ステージ、閉経状態によって有意な差を認めなかった。今後、増加する乳癌サバイバーにとってSDMが真に有効であるのかをさらに評価する必要があると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍の時にアンケート調査が進まなかった。情報の収集は終了したため、今後解析予定である。

Strategy for Future Research Activity

データの収集を終了したので、解析、論文作成、次なるクエスチョンを探る道筋を探る。

Causes of Carryover

論文作成費用に充てる予定であったが、論文作成が間に合わなかったため次年度使用分が生じた。未使用は令和5年度の論文作成費用に充てる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2022

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 早期乳がん薬物療法の意思決定におけるShared Decision Makingの課題2023

    • Author(s)
      高野悠子
    • Organizer
      第31回日本乳癌学会学術総会
  • [Presentation] 乳がん術後薬物療法の意思決定におけるShared Decision Makingの現状と課題2022

    • Author(s)
      高野悠子
    • Organizer
      第30回日本乳癌学会学術総会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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