2020 Fiscal Year Research-status Report
ポリオウイルスレセプターを標的とした非小細胞肺癌に対する新規複合免疫療法の開発
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19K16837
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高田 和樹 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (50806495)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | CD155 / PD-L1 / PD-L2 / 非小細胞肺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度に引き続き肺腺癌においてCD155発現解析を行なった。 肺腺癌切除検体397例におけるCD155発現を免疫組織化学染色で調べた。現在、その評価を行なっているところであり、評価終了後、PD-L1発現(SP142)、CD3、CD4、CD8陽性リンパ球を含む臨床病理学的因子および予後との関係を解析する。 また、同時に代表的な肺癌細胞株A549、H1975、H2228、HCC4006におけるCD155、PD-L1、PD-L2のmRNA発現を半定量的RT-PCRで、タンパク発現をフローサイトメトリーで測定した。CD155はH2228で、PD-L1はHCC4006で、PD-L2はH2228で特に発現が高かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
肺腺癌における解析がまだ終えていないが、評価終了次第、すぐに解析を行える状況である。 細胞株を用いた実験も同時進行しており、概ね順調に進んでいると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 肺腺癌におけるCD155発現解析を行う。 2. その他の肺腺癌細胞株(PC9, H23, H3122, HCC827)にて同様に、CD155, PD-L1, PD-L2発現の傾向を考察する。 3. A549, H1975, H2228, HCC4006に分子標的薬を投与し、特にCD155の発現状況の変化を観察する。 4. siRNAによる上記細胞株のEGFR, ALKのknock downを行い、同様に評価する。 5. 下流シグナル変化とCD155の関連に関して、Ras/Raf/MAPK, JAK/STAT, PI3K/Akt/mTOR経路の阻害を行い検討する。
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Research Products
(2 results)