2020 Fiscal Year Research-status Report
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19K16861
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野村 基雄 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90609596)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害剤 / バイオマーカー / 抗PD-1抗体 / 短鎖脂肪酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、 課題:主要組織中短鎖脂肪酸濃度の測定を実施したが、腫瘍組織によって測定値のばらつきが強く、補正困難であることを確認した。 課題:コンパニオン診断としてのvalidationについて、2020/7/28倫理委員会承認された。コロナ禍にて試験開始が遅れ、2021/1より症例登録を開始し、新規症例を集積中である。 課題:非臨床データの収集について、非臨床データを確立するための実験に必要な試薬を購入し、実験を行った。各種短鎖脂肪酸を投与した結果、最も腫瘍縮小効果を示した短鎖脂肪酸および至適な投与濃度を同定した。抗PD-1抗体との併用治療における実験を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由:コンパニオン診断としてのvalidationについて、2020/7/28倫理委員会承認された。コロナ禍にて試験開始が遅れた。2021/1より症例登録を開始し、3月末日時点で5例登録され、集積速度についてはおおむね順調である。 理由:非臨床データの収集について、コロナ禍による実験室入室制限のため、実施ペースが遅延している。昨年度中に本年度開始予定の課題が開始できていたため、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
課題:コンパニオン診断としてのvalidationについて、引き続き新規症例を集積し、便・血漿の短鎖脂肪酸濃度を測定する。 課題:非臨床データの収集について、短鎖脂肪酸と抗PD-1抗体との併用治療における腫瘍変化および最適な条件を検討する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍にて、課題の進行が遅れた。次年度へ期間延長申請を実施し、承認された。 本年度で遅れた課題は、次年度に実施を予定している。
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