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2021 Fiscal Year Research-status Report

核酸会合体によるセラノスティクスへの応用

Research Project

Project/Area Number 19K16871
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

栗原 亮介  香川大学, 医学部, 助教 (20713233)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords核酸 / 会合体
Outline of Annual Research Achievements

従来のがん治療法は患者への負担が大きいため、負担を軽減すべく新たな治療法が必要である。本研究では、疎水性(油に溶けやすい)であるインドシアニングリーン等の蛍光色素と、親水性(水に溶けやすい)であるsiRNA等の核酸を結合させた両親媒性(水と油の両方に溶ける)核酸で形成させた核酸会合体を用いて、腫瘍部のイメージングと患者への負担が少ない光線力学療法(光感受性物質に光を照射し活性酸素種を発生させることで腫瘍にダメージを与える治療法)・光熱療法(物質に光を照射し熱を発生させることで腫瘍にダメージを与える治療法)を効率的に行う新規材料の作製を試みる。インドシアニングリーンを含むいくつかの蛍光色素は、近赤外光照射により活性酸素種と熱を発生する優れた光感受性物質である。具体的には、インドシアニングリーン誘導体等の蛍光色素と細胞の熱耐性を低下させる配列を持つsiRNAからなる両親媒性核酸を作製し、会合体を形成させることで両親媒性核酸の体内での安定性および腫瘍への集積能を向上させる。一般的に疎水性蛍光色素は血液に溶けづらくまた化学修飾されていないsiRNA等の核酸もそのままでは血中での安定性が乏しく細胞内へ導入させることが難しい。しかし、両親媒性核酸として会合体を形成することで、これらの問題点を改善することができると期待される。インドシアニングリーン誘導体の合成を行った。核酸と蛍光色素を結合させた両親媒性核酸を作製し、その両親媒性核酸が会合体を形成し細胞内へ入ることを確認した。また蛍光色素とsiRNAからなる両親媒性核酸が会合体を形成したのち細胞内へ入り、siRNAが機能することを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ渦による影響により制限が生じた。また研究環境の変更にともない研究課題を実施するうえで必要な器具や装置を準備する必要が生じた。そのため予定していたよりも遅れている。

Strategy for Future Research Activity

様々なインドシアニングリーン誘導体とsiRNA等からなる両親媒性核酸を作製し、光照射による活性酸素種や熱の発生などの物性について検討する。またin vitro実験においても活性酸素種や熱の発生による殺細胞効果等を評価する予定である。

Causes of Carryover

コロナ渦による影響により次年度使用額が生じた。次年度では、化合物合成やin vitro評価で必要な消耗品の購入および物性評価に必要な装置等の購入に研究費を使用する。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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