2021 Fiscal Year Research-status Report
Clinicopathological and biomarker analysis in Japanese male breast cancer patients
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19K16880
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
下村 昭彦 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, センター病院, 乳腺・腫瘍内科 医師 (70743946)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 男性乳がん / 遺伝性乳がん卵巣がん |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、National Clinical Database (NCD)を用いた実態調査を行い、男性乳癌の臨床病理学的特徴を評価することとしている。男性乳がんの臨床病理学的 特徴に関してNational Clinical Databaseを用いた大規模研究の研究計画書を作成し倫理委員会の承認を得た。NCD登録が開始された2012年から2018年までにNCD に登録された全乳癌患者を対象として、年齢、病期、術式、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2の発現、家族歴、合併症、全身治療歴について収集し、男性乳癌と女性乳癌を比較した。データ抽出、解析が完了し、2021年度末にBreast Cancer誌へ投稿済み、現在レビュー結果待ちである。本年度中には公開される煮込みである。 予後解析については別途研究を計画している。 2011年以前の乳がん登録のデータを収集し、男女間での予後の差について検討する予定としている。現在データ収集を開始したところである。本年度中に解析し、結果の学会発表を予定している。 男性乳がんの遺伝的側面に対するバイオマーカー研究については、BRCA1/2遺伝子変異を有する乳がんに対する2nd hitについての研究を実施している。こちらはまれな疾患である点から男性のみに限らず検体収集を実施しているが、男性乳がんではBRCA1/2バリアントを有する症例が多いことが報告されて おり、将来的な治療ターゲットになり得る。検体の収集ならびに免疫染色が完了し、現在DNAを抽出、次世代シーケンサーでのバリアント解析を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
NCD研究について論文投稿に至ったが、計画では昨年度中に公開予定だったためにやや遅れている。 バイオマーカー研究はDNA抽出キットでトラブルが発生したため実験をやり直した。そのためにやや遅れているが、その後は順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
NCDでの予後データ解析は早急に進めている。実験の速度を速める。 可能な限り本年度中の論文投稿まで進めていく。
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Causes of Carryover |
論文投稿が遅れたため、オープンアクセス費用等の支払いがずれ込んでいる。また、実験が遅れているため試薬等の購入が年度をまたいでいる。当初予定の研究が年度をまたいでずれ込んでいるため次年度使用額が生じた。予定通り、今年度使用予定である。
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