2020 Fiscal Year Research-status Report
若年性ミオクロニーてんかんにおける脳磁図所見のデータベース化に向けて
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19K16916
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
香川 幸太 広島大学, 病院(医), 助教 (40726981)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | regional network / magnetoencephalography / activated zone / generalized epilepsy |
Outline of Annual Research Achievements |
若年ミオクロニーてんかん(juvenile myoclonic epilepsy: JME)11例(年齢:14-28歳)に対して脳磁図検査を行い、7例から合計53個の全般性棘徐波(generalized spike-and-wave: GSW)が得られた。それぞれのGSWについて脳磁図傾斜磁場トポグラフィ解析を行った。活動領域(activated zone: AZ)が最初に出現する半球は、左:22個、右:27個、両側同時:3個であった。AZが最初に出現する領域は、frontal:33個(62%)、parietal:15個 (28%)、central:4個 (8%)であった。対側半球にもAZが認められた41個のGSWのうち、34個(83%)では先行する半球と同一の領域からAZが出現した。いずれかの半球にAZが出現したのち対側半球にもAZが出現するまでの時間差(interhemispheric time difference: ITD)の中央値は7 milliseconds (range, 0-20)であった。JMEにおけるGSWの発生において、両側frontal, parietal regionsを含むregional networkの関与が示唆された。本結果は2021年9月に予定されている第54回日本てんかん学会に報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脳磁図検査を11例に対して行ったが4例では全般性棘徐波が得られず解析対象とできなかった。まだ解析対象とできる全般性棘徐波が少ないため、今後も症例数を増やすことが望まれる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、症例数を増やし解析を進める。本年度中に論文執筆を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
予定より脳磁図検査施行できた患者数が少なく、研究が若干遅延しているため次年度使用額が発生した。今後、さらに症例数を集めるとともに解析を進めて行く。
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Research Products
(1 results)