2021 Fiscal Year Research-status Report
Intervantion of an antimicrobial stewardship based on the simple prediction rule for bacteremia using the degree of food comsumption and chill
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19K16990
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小松 孝行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70621928)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 菌血症 / 食事摂取量 / 悪寒戦慄 / 診断予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
以下、第2次中間解析結果である。 2019年4月1日から2021年3月31日にかけて当院へ救急搬送、および直接救急外来もしくは総合診療科外来を受診し、血液培養検査を施行した16歳以上の患者583人を対象に、患者本人または代諾者による問診票記載項目として、来院前直近における「食事摂取量(80%未満,80%以上)」および「寒気の程度(悪寒戦慄あり、なし)」と菌血症の有無との関連性について検討した。 このうち263名の救急搬送患者を抽出したところ、菌血症群(以下B群):70名、非菌血症群(以下N-B群):193名であった。単変量解析(B群vsN-B群)[平均値±標準偏差もしくは中央値(四分位範囲)]ではB群において有意に心拍数(bpm)上昇[103.2±22.1 vs 97.3±20.2, p=0.041]、拡張期血圧(mmHg)低下[70.7±15.5 vs 79.1±16.4, p<0.05]、体温(℃)上昇[38.2±1.4mmHg vs 37.6±1.1, p<0.05]を認めた。 また食事摂取量が80%未満であることは感度84.8%,特異度19.2%で菌血症を予測し、陰性的中率は78.2%であった。一方、悪寒戦慄があることは感度22.7%,特異度89.8%で菌血症を予測し、陰性的中率は75.5%であった。なお、食事摂取量が80%以上あり、かつ悪寒戦慄を認めない菌血症患者はB群70名のうち6名認めたが、全例とも夜間の突然発症であり、いずれも最終食事は前日の夕食であり摂取から8時間以上経過していた。 なお残り80症例程度に関して最終的なデータの確認を行っているが、2020年度救急医学会総会においては、177名(B群:37名)の対象においてSIRSを満たした場合には感度83.8%, 特異度36.4%で菌血症を予測し、陰性的中率89.5%であったことから、最終検討においても同項目に対する解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実施期間延長を行ったが、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、昨年同様に血液培養施行患者・家族全員に対して通常運用を行うことが困難となったため、対象者は想定よりも大きく減少した。 また研究代表者含め、新型コロナウイルス感染症患者への外来・入院診療業務従事によって本研究のエフォートを減じざるを得なかった。 なお当初予定していたAI問診ツールの開発業者とは本アルゴリズム導入は至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
予定症例数からは減少しているが、既に研究期間を終了として解析を行っているので、最終結果をもとに論文作成・投稿作業を行う方針である。 なお、既存の問診ツールへの導入に関しては別業者ないし別方法による社会への還元を検討している。
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Causes of Carryover |
アプリ開発事業が開始出来なかったこと、研究進捗が滞ったことに起因する。今後の使用計画としては、可及的速やかに論文作成と投稿、および学会発表を行い、同結果を踏まえた上で、経費削減のため既存の問診ツールへの組み込みが可能な業者の選定作業をする。同過程で発生する支出に対して使用する。
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