2022 Fiscal Year Research-status Report
The relationship between MRI and cognition in Parkinson's disease.
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19K17031
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
松浦 慶太 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (70769885)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / DBS / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病患者において、高次機能障害は経年的に出現頻度が高くなる。診断時の予想を行うことは困難である。一方で、もし脳MRI画像にて、その出現を高い精度で予測することが可能なら非常に有益である。診断には、いくつかのあらたな方法が最近開発されてきたが、予後予測という研究報告はない。今回、予後予測のためのターゲット部位として、視床枕に注目していることが本研究の特色である。われわれは既にこの所見に関する基礎的ならびに臨床的研究を行ってきた。また、予備的な検討で脳深部刺激療法症例にて、視床枕と高次機能予後との関連を示唆する結果を得ている。 本研究では、画像と運動症状、高次機能障害などの関連を検討することで、MRI画像も予後予測のツールとして用いることを可能とすることを目的とする。このように、MRIをパーキンソン病の高次機能、幻覚出現の予後予測に用いることは、本研究における独創的な点である。関係している論文を2021年度に2報をpublish(K. Matsuura,et al.,Parkinsonism Relat. Disord. 87 (2021) 75-81.Y. Nishiguchi, K. Matsuura,et al, Heliyon. 8 (2022) e08900.)本研究に関連する、PDのDBS治療と出血に関係する報告なども行った(M. Shiraishi, K. Matsuura, et al., Intern. Med. 61 (2022) 9253-21)さらに、運動機能にも着目し、AIを用いた歩行解析研究にも着手し報告を行った(K. Abe, K. Tabei, K. Matsuura, K et al., IEEE Access. PP (2022) 1.)。やや報告に遅れはあるもののQSMとの関連についての報告を投稿したところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
患者組み込み評価は終了したが、最終報告が現在、rivision中であり、発表が間に合わなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
パーキンソン病において、脳画像を用いてその予後を推定するというコンセプトがある程度有効であることが分かってきた。そのため、今後はさらに、いくつか のmodalityや方法論を組み合わせることによってより精度を上げた検討が行えるものと考えている。具体的には、T1を用いた脳体積、SWI/QSMにて特定のター ゲットを用いた磁化率変化、神経メラニン画像による黒質、青斑核の体積などを組合すことが可能となっているため、さらに発展的に研究を継続していく予定で ある。また新たなAIを用いた評価なども加えていく予定。
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Causes of Carryover |
(理由);論文化に伴い発生する費用が、作成の遅れがあり、当初の計画より少なくなったため。 (使用計画):論文掲載費などに使用する予定である
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Research Products
(8 results)