2023 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of muscle function in sarcopenia using a novel ultrasound-high-density surface EMG simultaneous measurement system
Project/Area Number |
19K17041
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
辻 有希子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (40806890)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高密度表面筋電図 / 超音波検査 / 筋機能 / サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、筋超音波検査を用いた筋機能を評価する方法の確立、およびサルコペニアにおける筋機能の変化の解明である。2013年にBotterらが、高密度表面筋電図の電極に超音波検査用ジェルと同等の機能を持たせたUS-EMG matrixを開発し、超音波-高密度表面筋電図を同時測定システムを開発・報告している(A. Botter, et al. J Appl Physiol, 2013)。高密度表面筋電図解析装置では筋線維の発火頻度やその変化を測定でき、日本人の高齢者において既報告がある(Watanabe, et al. Eur Rev Aging Phys Act. 2018)。これに基づいて同時記録が可能なシステムを開発し、サルコペニアにおける筋の機能評価を評価を行う方針であった。US-EMG matrixの作成について上記イタリアのチームとのコラボレーションを予定していたが、2020年3月からのCOVID-19の流行に伴い共同研究が困難となった。そのため、既存の筋超音波検査と高密度表面筋電図を、同じ時間帯・同じ条件下で行い、筋機能を測定する方法に変更した。また健常高齢者からのデータ収集も、京都府立医科大学附属病院で検査を行っていたことから、感染対策や対象者の不安などの面から対象者の来院が困難となり、2023年5月のCOVID-19の5類引き下げまでデータ収集ができなくなった。この点において将来的に神経筋疾患における筋機能評価の研究への応用を考えていたため、通院が必要でコロナ禍でも病院に来る必要がある神経筋疾患患者を検査対象にデータ収集をおこなった。具体的には、神経伝導検査や筋エコーを外来予約で受ける神経筋疾患患者(シャルコー・マリー・トゥース病等)において、多チャンネル表面筋電図と筋エコーの測定を行いデータを集めた。
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