2019 Fiscal Year Research-status Report
微量リチウムのメンタルヘルスへの影響と体内動態:ライフステージ縦断的な検討
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19K17055
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安藤 俊太郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20616784)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リチウム / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
東京都内において地域住民からサンプリングを行なった思春期一般人口約1500人を対象に、自記式質問紙によるメンタルヘルスの評価を行うとともに、早朝尿を回収した。 回収した尿検体から、誘導結合プラズマ質量分析法にて尿中リチウム濃度を測定し、また、酵素法にてクレアチニン濃度を測定し、クレアチニン補正を行なったリチウム濃度を解析に用いることができるようにした。 メンタルヘルス指標としては、抑うつ症状、精神病様症状、いじめ、暴力行為などを評価した。なお、メンタルヘルス指標の評価においては、できるだけ児童自身の評価と養育者の評価を両方取得し、より正確な評価を心掛けた。たとえば、抑うつ症状は児童が回答するSMFQ(Short Mood and Feelings Questionnaire)に加え、母親が回答するSDQ(Strength and Difficulties Questionnaire)を用いて評価できるようにした。 尿中リチウム解析データと質問紙によるメンタルヘルスデータのデータクリーニングおよび指標データの計算を行い、データ統合の準備を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血中と尿中リチウム濃度の相関についての検討が開始できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
尿中リチウム濃度とメンタルヘルス指標についてのデータ統合を行い、データ解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
データ収集、解析が遅れている部分があったため。次年度、データ収集と解析を進め、そのために必要な物品や解析ソフトのための費用を使用する。
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