2022 Fiscal Year Research-status Report
血中不飽和脂肪酸の恐怖神経回路活動抑制作用とPTSD予防効果の検討
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19K17069
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
井上 朋子 北里大学, 医学部, 助教 (10595169)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | PTSD / 不飽和脂肪酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
救急搬送された様々な外傷患者や、災害の被災者などに対して、被害の直後に食事を通じてω3/6値をコントロールすることによって、 その後のPTSDなどの不安症状を予防できる可能性について検討することを目的とした研究を企画した。 2019年度は、上記研究について院内の倫理委員会への申請を行い、7月25日に承認され、8月より以下の手順で症例収集を開始した。①入院時に、該当患者に研究についての説明と協力依頼を行い、同意が得られた場合には、血中脂肪酸項目の解析を行う。②身体的な初期治療を終え、事故後1ヶ月までの間に担当医が面接可能と判断した患者に対して面接を行い、精神疾患を診断するための構造化面接(M.I.N.I.)を実施する。③事故発生より1か月後、3か月後に質問紙票を郵送し、記入後に返送を求める。入院中の患者については、質問紙を手渡し回収する。 2020年度は、新型コロナウイルス感染症流行を鑑み、症例収集を中断した。オンライン面接を取り入れた研究計画に変更し、院内の倫理委員会で承認を得た。オンライン面接を導入して症例収集を再開するため、研究計画変更に伴う同意説明文書の変更手続きや必要機器の購入・設定などの準備を行った。 2021年度は、関係各所に本研究についての説明と協力依頼を行い、症例収集を開始した。また、共同研究者のメンバー数人で症例収集チームを結成し、チーム内での情報共有や症例収集方法について模索した。 2022年度は症例収集を再開し総計61名から同意を得ることができた。データ入力も開始した。また、国立精神・神経医療研究センターと協力してデータ解析行うこととし、院内の倫理委員会でその旨承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象者の急な転院にはチームで対応することで同意の取りこぼしを減らし、同意取得の際の説明の仕方を工夫することで質問紙の返送率は向上したが、研究代表者の妊娠出産により、症例収集やデータ入力が中断することもあった。
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Strategy for Future Research Activity |
症例収集は終了し、データ解析、論文作成を行う。
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Causes of Carryover |
症例収集が予想よりゆっくりのペースとなったため、必要経費も予想より少なかった。今後、データ解析のための解析用パソコンや解析ソフト、論文作成にかかる諸費用、学会発表に必要な旅費なども、翌年度分として請求した助成金から随時使用していく。
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