2022 Fiscal Year Research-status Report
うつ病患者における毛髪ステロイドホルモンバイオマーカーの探索と妥当性の検討
Project/Area Number |
19K17102
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
土嶺 章子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 研究生 (60649044)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | うつ病 / ステロイド / 毛髪 / ストレス / 不安 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ヒト毛髪からステロイドを測定し、ストレスから引き起こされるうつ病をはじめとした精神疾患のバイオマーカーを探索することを目的としている。 2022年度は前年度に引き続き被験者リクルートを中心に行なった。今年度までに患者群と健常者群合わせて計159名のサンプリングが完了したため、年度内にリクルートしたサンプルも含め毛髪の粉砕およびサンプル調整を行なった。また、次年度に向けたステロイドの計測を行う準備まで完了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者自身の所属先の異動と新型コロナウイルスの感染予防のため研究所へ来所して実験をすることが難しくなったことなどが重なり、特に下半期は予定していたステロイドの測定ができなかった。また、共同研究として進めている他の実験業務が重なり本研究のデータ収集があまりできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は毛髪からのステロイド抽出(コルチゾール、DHEA、エストロゲンなど)とデータ解析をメインで行なっていく。既にステロイド測定のスケジュールはできているため、上期に測定で下期ではデータ解析を行い今年度の成果を出せるように調整している。
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Causes of Carryover |
2022年度は研究者の所属機関の異動と新型コロナウイルスの蔓延と感染予防によって、予定していた実験業務を中止せざるを得なかったため、次年度使用額822,969円が生じた。最終年度となる令和5年度は、科研費の期間延長を申請するとともに、新型コロナウイルスの状況を鑑みつつ可能な範囲で実験室実験を実施する。また、状況に応じた分析・データ解析の選択をす ることで研究成果を出せるよう科研費を使用する。
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