2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K17105
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
多田 真理子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70758193)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 思春期 / 脳波 / 聴覚関連電位 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、思春期(12歳から24歳)の患者のうち主治医からICD-10でF2(精神病性障害)、F3(気分障害)、F4(神経症性障害)の診断を受けた研究参加者と年齢、性別をそろえた健常対象者に対し、聴覚関連電位脳波の計測と臨床症状、認知機能(BACS-J)、社会機能の評価を行った。脳波計測は、先行研究で確立した課題によりMMNとASSRを取得し、解析した。 また、思春期の精神疾患を持つ患者におけるMMNとASSRの変化の意義について検討し、英文総説(Tada et al., Int J Psychophysiol. 2019; Tada et al., Clin EEG Neurosci. in press.)を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、令和元年度に思春期の精神疾患患者を対象とした脳波計測を行うためのリクルート体制を整備し、聴覚課題を用いた脳波計測を行った。研究参加者に研究診断を行うためのフローチャートを整備し、様々な病態の患者で聴覚関連電位を取得するための脳波計測が実施できることを確認した。また、過去の研究に関する文献調査を終え、英文総説として発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、聴覚課題を用いた脳波計測を行い、今後は臨床症状、認知機能(BACS-J)、社会機能などの予後との関連を調べる予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度に脳波電極とワークステーションの新規購入を予定していたが、使用中のものの消耗が軽度で、計測と解析が可能となった。次年度以降、電極やワークステーションのメモリ消耗が予想され、使用を予定している。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Mismatch negativity (MMN) as a tool for translational investigations into early psychosis: A review.2022
Author(s)
Tada M, Kirihara K, Mizutani S, Uka T, Kunii N, Koshiyama D, Fujioka M, Usui K, Nagai T, Araki T, Kasai K
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Journal Title
International Journal of Psychophysiology
Volume: 145
Pages: 5-14
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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