2020 Fiscal Year Research-status Report
18F-FDG PET neuroimaging study among suspected Lewy-related elderly psychosis
Project/Area Number |
19K17119
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
笠貫 浩史 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (90648859)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レビー小体病 / レビー小体型認知症 / 脳機能画像 / 老年精神医学 / 老年期精神障害 / 前駆症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、従来から「老年期精神障害」として総括されている不均一な臨床表現型に関して、「レビー小体病」が背景病態となる一群の臨床的特徴を、神経画像所見とともに同定することを目的としている。2020年度(二年次)は、老年期に初発した双極性障害症例に関して、詳細神経心理検査および神経機能画像検査で得られた知見を国内学会(日本老年精神医学会)で発表し、英文論文化のうえ投稿した。躁病エピソードを生じる70歳代の男性例において、レビー小体型認知症を疑わせる画像バイオマーカー所見(①FDG-PET検査で一次視覚野領域の低代謝所見、②MIBG心筋シンチグラフィ検査で取り込み低下所見、③ドーパミントランスポーターシンチグラフィ(DaT SPECT)検査で結合率低下所見)を示す症例があることが明らかとなった。該当症例は臨床経過中に気分安定薬への過敏性が認められ、同様症例では薬物療法上の個別的留意が必要である可能性が示唆された。レビー小体型認知症の前駆状態に関して、2020年に国際ワーキンググループがpsychiatric-onset dementia with Lewy bodies(DLB-psych)というprodromal DLBの亜型を提唱しており、老年期精神障害のうち老年期躁病例の一部がDLB-psychである可能性を明らかにすることができた。また初老期に初発した統合失調感情障害症例に関して、その知見を国内学会(日本認知症学会)で発表した。初年度において扱った外来初診例コホートに関しては、レビー小体病疑い例を抽出したうえでフォローアップを行い、臨床表現型の変化を追っている。今後症例数を増やしつつ、臨床パラメータの経時的変化について検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Delayの主要因はコロナ禍である。 コロナ禍以降、フォローアップ対象者の通院が途切れた点、感染対策上の観点からその中断を克服しがたい点があり、当初の予定よりも経過を追える対象数が減っている。また、研究代表者の勤務地異動に伴い、対象者については個別に精密検査目的に該当医療機関を受診頂く計画が予定されていたが、コロナ禍下でその計画履行は実質的に困難となった。 言うまでもなく研究立案時点でパンデミックの世相は想定していなかったため、この点に関して想定外の事態となった。困難な状況であることは事実だが、次項「今後の研究の推進方策」に述べる対処策を講じ、本研究の進捗を期する。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍終息には全世界的にまだ時間が必要であり、とくに本研究は感染へのハイリスク群である高齢者が研究対象者である。学術的側面の希求以前に、感染対策・安全確保が第一であることを厳に留意しつつ、この状況下で実現可能な研究推進を検討する必要がある。医療機関間での移動は困難であることを鑑みて、研究代表者が現在所属する医療機関(聖マリアンナ医科大学病院)における対象症例別については同機関で実施可能な画像モダリティを用いた臨床的特徴の検討を行う。また、初年度において集積した症例は、順天堂東京江東高齢者医療センターにおいてフォローアップが継続可能な症例について、当初の予定通りに縦断的変化の評価・検討を行い、得られた知見を学会発表や論文作成に活かす予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由はコロナ禍下で学会現地への出張が不可能であり、当初計上した旅費の使用がなかったためである。今後の使用計画として、ハイブリッド開催が行われる学会に関して、現地への出張を積極的に遂行する予定である。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Lewy Body Disease is a Contributor to Logopenic Progressive Aphasia Phenotype2020
Author(s)
Buciuc M, Whitwell JL, Kasanuki K, Graff-Radford J, Machulda MM, Duffy JR, Strand EA, Lowe VJ, Graff-Radford NR, Rush BK, Franczak MB, Flanagan ME, Baker MC, Rademakers R, Ross OA, Ghetti BF, Parisi JE, Raghunathan A, Reichard RR, Bigio EH, Dickson DW, Josephs KA
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Journal Title
Annals of Neurology
Volume: 89
Pages: 520~533
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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