2023 Fiscal Year Annual Research Report
Research on sleep structure and spectral power of sleep electroencephalogram of circadian rhythm sleep-wake disorder
Project/Area Number |
19K17120
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
廣瀬 真里奈 藤田医科大学, 医学部, 客員講師 (30794200)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 概日リズム睡眠・覚醒障害 / 睡眠・覚醒相後退障害 / 非24 時間睡眠・覚醒リズム障害 / メラトニンリズム / アクチグラフ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究では在宅で睡眠ポリグラフ検査(PSG)を用いて自宅環境での睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)の睡眠構築及び脳波スペクトルの解析を行い、未解明な部分が多いDSWPDの病態の解明を進めることを目的としている。今までの研究ではDSWPDの睡眠ホメオスタシスの何らかの変調の可能性が示唆されているが、実験環境下によるものであり、通常の生活環境における報告は未だない。本研究によって、睡眠ホメオスタシスを含めた睡眠の構造の変調が明らかとなれば、単に位相の後退だけでは説明のつかないDSWPDの睡眠時間の伸縮や朝の著しい起床困難などの症状の理解につながり、難治性であるDSWPDの診断・治療に役立てることができ、患者のQOLを向上させることができる。 本研究は、DSPWDが疑われる患者またはDSWPDの診断が確定している患者で、本研究の参加の同意が得られた患者に対し、睡眠や気分に関する質問紙を行い、睡眠日誌およびアクティグラフによる睡眠記録を最低1週間行う。1日のみ在宅PSGと唾液メラトニン濃度の測定を行い、概日リズム位相の指標として内因性メラトニン分泌立ち上がり時刻(dim light melatonin onset; DLMO)を同定する。また患者と性別・年齢を一致させた健常者にも同様の内容を行った。 本研究により、疾患群17名、健常者群27名のデータを収集した。 今回の研究により得られた成果について、第29回日本時間生物学会学術大会、日本睡眠学会第45回定期学術集会・第30回日本時間生物学会学術大会にて発表を行った。
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