2019 Fiscal Year Research-status Report
I-131内用療法後の唾液腺障害に対してビタミンEは有用か?
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19K17141
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
北川 寛 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (70814789)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 放射性ヨウ素内用療法 / 唾液腺障害 / 味覚障害 / 口腔内乾燥 / 口腔内水分計 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度においては放射性ヨウ素内用療法を施行した患者の有害事象について、患者への聞き取りを元に評価した。この結果については第32回日本医学放射線腫瘍学会にて発表した。 131I 投与量ごとの味覚障害や口腔乾燥症の頻度についてのまとまった報告はないが、今回の研究の小括として味覚障害の発症頻度は131I の投与量に依存する傾向があった。しかしシンチグラフィによる唾液腺への131I 集積程度は, 必ずしも唾液腺障害の程度を反映しないことが示された。有害事象の発現は患者への聞き取りをもとに行ったが, 客観的な指標による評価が必要と考えられた。 このことを踏まえて、客観的な指標として口腔水分計を購入し、現在治療の前後で口腔内乾燥度を評価することを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
主観的な有害事象の評価ができており、客観的な指標も必要であることが判明した。2019年度は客観的な指標の評価として口腔内水分計を購入するところができており、現在客観的な指標を調査中である。
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Strategy for Future Research Activity |
客観的な指標として口腔内水分計を用いた評価を行っていく。
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Causes of Carryover |
参加予定だった2月の勉強会(東京開催)に関して、新型コロナウイルスの影響により参加を取りやめたため、余剰金が発生した。2020年度には余剰金を教科書購入等に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)