2020 Fiscal Year Research-status Report
高分解能3D CESTイメージングによるmulti-pool解析の開発と臨床応用
Project/Area Number |
19K17145
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和田 達弘 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (60444832)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 磁気共鳴医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はchemical exchange saturation transfer(CEST)イメージングに圧縮センシングを併用して,高分解能の3D CESTイメージングを構築することである.当該年度は,multi peakを持つファントムの作成し,3D CESTイメージングのmulti-pool解析を構築することを目標としていた. Multi-peakを有するファントムの作成を試みたが,ベースとして人体にはmagnetization transfer(MT)効果がとよばれる高分子化合物の水分子と自由水の水分子による影響を再現する必要がある.アガロースなどを用いてあり,MT効果の再現を試みたが困難であった.そこで,前年度のイオパミドールを用いたファントム検討にて最適化した撮像条件を参考にして,臨床応用を試みた.脳腫瘍患者を対象として3D CESTイメージングが2D CESTイメージングと同等の信号強度およびコントラストを得ることができているのかを検証を試みている. 今後は,3D CESTイメージングと2D CESTイメージングの信号強度の平均値,90パーセンタイル値,75パーセンタイル値,50パーセンタイル値および25パーセンタイル値をそれぞれ線形相関,Bland-Altman分析,級内相関係数にて同等のコントラストが得られているか検討を行っていく予定である.また,multi-pool解析の可能性についても検討を進めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ファントム検討の結果を基に,臨床で使用する撮像条件を設定することができた.また,圧縮センシングを使用することで3D CESTイメージングの撮像時間を5分程度に調整することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
臨床画像の3D CESTイメージングが,2D CESTイメージングと同等の画質およびコントラストが得られているかの検証を行う.また,multi-pool解析を行う環境を構築していく.
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Causes of Carryover |
当初,発表・参加予定であった国際磁気共鳴医学会がCOVID-19の影響によりweb開催となったため,旅費に大幅な差異が生じた.また,共同研究者との直接なミィーティングができなくなり,web会議を行うための物品購入の支出が増えたため.
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