2021 Fiscal Year Research-status Report
高分解能3D CESTイメージングによるmulti-pool解析の開発と臨床応用
Project/Area Number |
19K17145
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和田 達弘 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (60444832)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 磁気共鳴医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に最適化を行った,圧縮センシング併用の3D CESTイメージングの臨床応用を開始した.脳腫瘍の患者を対象に,3D CESTイメージングが2D CESTイメージングと同等の画質が得られているかの検討を行った.なお,2D CESTイメージングは現在臨床で使用されている検査法であるため,同等の画質およびコントラストが得られれば,3D CESTイメージングが臨床応用可能であることが期待される. 対象とした脳腫瘍患者は21名である.比較検討項目は2D CESTイメージングと3D CESTイメージングの信号強度の平均値,90パーセンタイル値,75パーセンタイル値,50パーセンタイル値,および25パーセンタイル値をそれぞれ線形相関,Bland-Altman分析,級内相関係数とした. 線形相関はR2=0.7325~0.8328(p<0.01)と良好な線形相関が得られた.Bland-Altman分析では,数例外れ値があったものの概ね95%一致限界内に含まれた.級内相関係数は0.870~0.902と良好な結果が得られた. 以上より,3D CESTイメージングが2D CESTイメージングと同等の画質を得ることができたと考える.3D CESTイメージングの撮像時間を5分程度に設定することができ,患者の動きによる影響も少なくすることができた. 今後は,神経膠腫患者のgradingやmulti-pool解析の応用を試みる.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3D CESTイメージングの臨床応用を達成することができ,2D CESTイメージングと同等の画質およびコントラストを得るとこができた.
|
Strategy for Future Research Activity |
3D CESTイメージングの神経膠腫患者のgradingにおける有用性について検討する.また,multi-pool解析について着手する.
|
Causes of Carryover |
COVID-19の影響により現地での学会参加ができなくなり,旅費に差異が生じた.
|