2023 Fiscal Year Annual Research Report
可変型マルチチャンネルアプリケータを用いた強度変調小線源治療法の開発
Project/Area Number |
19K17160
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
千葉 貴仁 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医学物理士 (20804868)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小線源治療 / 婦人科腫瘍 / 可変型マルチチャンネルアプリケータ / アプリケータ |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸癌や膣癌などの婦人科腫瘍では,放射線源を配置可能なアプリケータという器具を膣口から挿入し,腫瘍近傍から腫瘍に放射線を当てる小線源治療が広く用いられる.しかし,既存のアプリケータは欧米人を基準に作られた定型の形状であるため,膣口が狭い日本人では挿入可能なサイズ・種類が限られる.さらに,内部の線源配置可能位置も限られた作りのため,患者個別の解剖学的状況に応じて,腫瘍に高線量を投与しながら周囲の正常臓器線量を抑える最適な線量分布作成が困難となる場合が多い. そこで本研究では,患者毎に最適な線量分布を容易に作成可能とするため,患者個々の膣形状に可変して密着し,その内部の任意位置に線源配置可能な可変型マルチチャンネルアプリケータを開発する. 令和5年度は,アプリケータの臨床的機能評価を行い,機能評価および改良の繰り返しを中心に行い,アプリケータを完成させた. 本研究により,オールインワンで様々な症例に対応可能な可変型マルチチャンネルアプリケータを開発した.これにより患者にも手技者にも有益な新しいアプローチでの小線源治療が可能となる.本研究の成果は現在論文化中である.また,アプリケータ開発過程で婦人科超線源治療における問題点である線量評価方法の関わる線量合算システムを開発し,その成果は論文投稿中である.
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