2021 Fiscal Year Research-status Report
リキッドバイオプシーを用いた肺癌個別化放射線治療の検討
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19K17174
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
北川 未央 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (30608922)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 肺癌 / 放射線治療 / リキッドバイオプシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、化学放射線治療を行う原発性肺癌患者に対して、DNA損傷修復や免疫チェックポイントに関連するタンパク発現を免疫組織染色によって調べ、末梢血リンパ球や血中に含まれるエクソソーム(細胞外小胞)に内包されるmRNAおよびmicroRNAの発現を解析し、放射線治療効果や放射線性肺障害を予測するバイオマーカー探索を行うことを目的としている。2021年度は、前年度同様、肺癌化学放射線治療後に抗PD-L1抗体であるデュルバルマブ投与を行う患者より、照射前および照射後に血液を採取し、血漿およびリンパ球などの試料を分離採取した。また、生検検体におけるDNA損傷修復タンパクおよび免疫チェックポイントに関わるタンパク発現の免疫組織染色解析や、対象患者の進行度等の臨床因子やDose Volume Histogram上で算出される肺V20やV5、Mean Lung Doseなどの放射線治療計画パラメータや放射線治療効果、有害事象との関連性についての解析を進めた。また、照射前および照射後において、新たに次世代シーケンサーを使用したTCRレパトア解析を行った。現在予後解析が終了したデータを元に、化学放射線治療における治療効果および有害事象とTCR多様性との相関について検討し、論文作成を行っている。今後は更なる治療効果予測精度の向上を目指し、異なるバイオマーカーも検討し肺癌に対する個別化放射線治療の実現を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID19流行の継続があったが、さらなる患者集積を行い、前年度から検討されていた次世代シーケンサーを使用したTCRレパトア解析も新たに行った。これらの結果を踏まえ現在論文作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、現在集積している患者の血漿およびリンパ球サンプルのRNA発現解析と、対象患者の臨床情報を収集し、放射線治療効果や治療有害事象の予測因子に関連する生物学的因子の同定を進める。
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Causes of Carryover |
COVID19の流行により、社会情勢を考慮して研究活動を一部自粛せざるを得ない期間が長期に渡りあったため。 次年度では前年度に購入しなかった試薬の購入、患者集積の追加、ブラッシュアップのための追加解析を行い、論文を作成する。
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Research Products
(3 results)