2022 Fiscal Year Research-status Report
Study of Oral Microbiome during Carbon-ion Radiotherapy for Head and Neck Cancer
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19K17210
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
齋藤 寛一 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90732420)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マイクロバイオーム / 重粒子線治療 / 口腔粘膜炎 / 頭頸部癌 / 支持療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、重粒子線治療中の粘膜炎の発症過程と口腔細菌叢の変化の関連性を明らかにし、効果的な口腔粘膜炎に対する予防および治療戦略の実現化の基盤形成 を行うことが目的である。重粒子線治療の対象となる頭頸部悪性腫瘍患者、照射範囲に口腔が含まれる患者、本調査に同意が得られたものを対象とした。上記患 者に対し、重粒子線照射前、照射期間中に週に1回、照射終了後、退院前に検体を採取した。(total 64.0Gy(REB)もしくは57.6Gy(REB)照射し、治療期間は約1ヶ 月半~2ヶ月)同時に口腔内の清掃状況、粘膜炎のGrad e(CTCAE ver3.0)や患者のQOLや摂食状況を記録し、次世代シークエンサーを用いて、データ解析し、得られ たデータと有害事象(粘膜炎の重症度等)と比較した。検体数は、8症例を採取した。解析の結果、照射の影響による局所の口腔粘膜炎発症部位で細菌叢の変化は 認めなかった。一方で、軽症群と重症群では、細菌叢に有意な相違を認めた。さらに、照射開始前から軽症群では、Prevotella_7属が有意に多く存在し、重症群 ではTannerella属, Porphyromonas属などのグラム陰性菌が有意に多く存在した。また、門レベルで検討を行ったところ、軽症群では照射前後で構成する細菌叢 の比率に変化はなく、一方で、重症群では照射後にProteobacteriaの著しい減少と、Bacteroidesの増加を認めた。このことから本研究では照射前から軽症群 と重症群において細菌叢の違いが認められ、特に重症例では細菌のバランスが崩れたと考えられ、これらの変化が口腔粘膜炎の重症化に関与したことが示唆された。 この研究成果を論文としてまとめ、「Support Care in Cancer」に投稿したが、受理には至らなかった。現在、新たに別の雑誌に投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りに計画は進んでいる。 今後論文の修正を行い、投稿していく。
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Strategy for Future Research Activity |
検体採取から分析まで概ね順調に進んでおり、論文を修正し、投稿を進めていく。
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Causes of Carryover |
新しい知見を得て研究成果に生かしていくために、オンラインを活用した調査実施や情報収集、学会や各種会議及びセミナーへの参加費用の支払を予定していたが、本年度はCovid-19の影響で参加ができなかった。また、作成した論文の投稿に使用する予定であったが、遅延しておりまだ使用していない。次年度は、それらに使用を予定している。
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