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2019 Fiscal Year Research-status Report

カテーテル難接着性液状塞栓物質の新規開発:自己組織化ペプチド/アルギン酸ゲル

Research Project

Project/Area Number 19K17245
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

亀井 俊佑  東海大学, 医学部, 助教 (90778862)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Keywords血管塞栓術 / 塞栓物質 / アルギン酸ゲル / 自己組織化ペプチド
Outline of Annual Research Achievements

研究計画の第一段階として、新規材料の塞栓物質としての特性評価をin vitro, in vivoで実施した。その結果、申請者が目指す、意図した部位での塞栓を行うには、小さな粒状となって末梢に飛散する自己組織化ペプチドは不適と判断した。アルギン酸ゲルは血管内で塊状に固形化させることが可能であったが、ゲルは薄い膜が内部の未反応な液体を包む構造となっており、膜の破綻が生じうることから、確実な塞栓は困難であることを確認した。第二段階として、塞栓効果を高めるための添加薬剤の検討を行ったが、無水エタノールやトロンビン、オルダミンなどの液状の薬剤を添加しても、塊状の固形物内部に残存する液体の問題を解決するのは困難であった。これに対しての検討中、下肢静脈瘤治療に用いられるポリドカスクレロールに着目した。これはCO2と混和、泡沫化して用いる塞栓物質であり、これをアルギン酸ナトリウム溶液に加えてフォーム化させた薬剤をゲル化させることに成功した。このフォーム化薬剤は混合比率の最適化の途中ではあるが、現時点でも陰性造影剤 (-550 HU) としてのX線視認性,フォーム化で膜の表面積が増加することによるゲルの強度上昇,膜破綻時の未反応薬剤逸脱の低減という成果が得られている。予備実験として行ったウサギを用いたin vivo試験においても、このフォーム化したアルギン酸ナトリウムが血管内で固形化、血流を閉塞可能であることを確認している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

申請書類に提出した2カ年計画の1年目が終了したが、昨年度はアルギン酸ナトリウム溶液にポリドカスクレロールを添加することを見出した。これにより新規塞栓物質に必要なX線視認性を獲得するとともに、ゲル内部に残存する未反応薬剤の問題を解決しており、今後は薬剤比率の最適化、投与方法の最適化を進めることで、第二段階が終了する。

Strategy for Future Research Activity

第二段階の継続課題として、薬剤比率の最適化、投与方法の最適化を進める。その後、第三段階としてウサギを用いた動物実験を行い、効果、安全性の確認を行う。

Causes of Carryover

国際学会への参加を目指していたが、昨年は叶わなかった。本年はCOVID-19に関連して、学会参加が全体に困難と考えられるため、動物実験の充実、論文執筆、発表のために使用していく方針である。

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Published: 2021-03-11  

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