2019 Fiscal Year Research-status Report
高磁場MRIを用いた新生児低酸素性虚血性脳症における水分子拡散と脳代謝物の可視化
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19K17254
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
大木 明子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (70825942)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | MRI / 新生児低酸素性虚血性脳症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、高磁場MRIを使用して新たな撮像技術であるNeurite Orientation Dispersion and Density Imaging(NODDI)や化学交換飽和イメージング法(CEST)を用いて新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)の病態解明及び治療効果手法を確立することを目的とした。 2019年度は、HIEモデルラットの作製を行った。実験には生後8日目新生仔ラットを使用し、頸動脈切断と低酸素への暴露を施してHIEの病態を作製した。低酸素への暴露時間を変化させることで軽度~重度のモデル作製を試みた。 次に、作製したモデルに各MRI撮像技術の適応を行った。CESTやMRスペクトロスコピー(MRS)を用いた早期の代謝状態の変化を可視化した。また、NODDI、見かけの拡散定数、拡散異方性のパラメータ用いた水分子拡散の経時変化を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデル作製は概ね順調である。低酸素への暴露時間を変化させることでHIEの軽度及び重度モデルの作製を試み、7T-MRIを用いて各モデルにおける経時変化を可視化することに成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
HIEにおける重症度は治療時に重要なファクターとなるため、今後は本研究で得られた結果をMRI画像による治療効果の判定に応用し、最適な治療法の開発およびイメージング技術の確立に役立てていきたい。
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Causes of Carryover |
モデル作製およびMRI撮像を順調に行えた。次年度以降の論文作成等に使用する。
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Research Products
(3 results)