2021 Fiscal Year Annual Research Report
Developement of new imaging method to improve cure rate of radiation therapy for intractable cancers
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19K17265
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊良皆 拓 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80826008)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マルチエナジー撮像 / コーンビームCT / メタルアーチファクト低減 / 高画質化 / 同時曝射 / 高精度放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は,2020年度より採用したメガボルト・キロボルトX線という大きなエネルギー差を持つ撮像法について継続して検討を行った.椎体に対する体幹部定位照射の臨床例に対して同時曝射イメージングを行い17症例のデータが得られた.椎体位置は頸椎,胸椎,腰椎だけでなく,仙骨や腸骨を含む幅広い範囲のデータを含んでいる.さらに,各症例で2-3回分の照射が行われているため,・76照射分のデータとなり,解析に必要な数は得られている.照射前の三次元患者位置固定精度は,中央値0.14 mm,照射後は中央値0.39 mmと1.0 mm以下の高精度で患者が固定されていることを示した.さらに照射中のデータ解析を進めている.解析した症例について,照射直前の画像撮像から1門目の照射までの時間は2-3分程度,1門目画像撮像終了時から2門目終了時までは1-2分程度だった.しかしその短時間の間でも腫瘍周囲の腸管ガスの移動が見られた.放射線が通過する間の密度差の変化により線量分布に差が生まれるため,実際に投与された線量と治療計画時のもので誤差が生じている可能性がある. さらに,新しく導入された逐次近似画像再構成法が,大きなエネルギー差を持つ撮像法に適用可能か検討するため,画質評価用ファントムおよび人体模擬ファントムにて測定を行った.その結果,従来法と比較して逐次近似画像再構成法は良好なコントラストを示し,人体内に模擬された腫瘍のコントラストを向上することを示した.上記の知見は,即時適応放射線治療へ応用できる可能性がある.
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Research Products
(3 results)