2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K17266
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中島 諭 京都大学, 医学研究科, 助教 (80830091)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 拡散強調画像 / 急性期脳梗塞 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳MRIにおいて拡散強調画像を撮影すると、急性期脳梗塞は高信号として描出される。拡散強調画像は急性期脳梗塞を検出する上で非常に有用な撮像法であるが、騒音・振動の大きい撮像法であり、またアーチファクトが生じやすい撮像法でもある。特にアーチファクトにより高信号(偽病変)が生じることは望ましくなく、リアルタイム検出能を向上させるために、アーチファクトを少なくする方法を検討する必要があると考えられた。近年、臨床現場において複数の種類の拡散強調画像を撮像することが可能となってきている。すなわち、静音化技術の備わった拡散強調画像、画像の歪みの少ない拡散強調画像である。そこで、下記の項目のように研究を進めた。(1)従来の拡散強調画像のデータを用いて、自動的に正しく高信号を拾い上げる仕組みを構築すべく取り組んでいる。(2)静音化技術の備わった拡散強調画像と従来の拡散強調画像を比較評価した。アーチファクトの頻度は、鎮静をかけた場合に静音化技術の備わった拡散強調画像において低く、鎮静をかけない場合は両者の間に有意差を認めなかった。この項目の研究成果については、学会発表が確定しており、また雑誌論文に投稿中である。(3)急性期脳梗塞の検出能を向上させるべく、画像の歪みの少ない拡散強調画像のデータ収集を行っている。(4)拡散強調画像の撮影そのものに深層学習の手法を応用することが可能となってきたため、急性期脳梗塞の検出能の向上を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究を開始後に新たな検討項目が見つかった。なお、一つの項目の研究成果については、学会発表が確定しており、また雑誌論文に投稿中である。リアルタイム検出能を向上させる撮影手法の実装が可能になってきている。
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Strategy for Future Research Activity |
拡散強調画像にて高信号として描出される急性期脳梗塞を自動的に正しく拾い上げられるよう、画像データ収集の手法に改善を試み、深層学習の応用について支援を得ながら研究を進める。また画像の歪みの少ない拡散強調画像と従来の拡散強調画像の比較評価を行う。
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Causes of Carryover |
研究はおおむね順調に進展しているが、引き続き必要な物品の購入、データ収集、解析、学会発表、論文投稿などの作業が残っており、次年度に関しても助成金が必要となる。
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