2021 Fiscal Year Research-status Report
Portal vein embolization using N-butyl-2-cyanoacrylate, Lipiodol, Ethanol in swine.
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19K17278
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
上硲 敦文 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30750913)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | NBCA / リピオドール / エタノール / 門脈塞栓術 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、正常ブタを使用した本実験を行った。当初の予定ではブタ6頭を使用し、左右門脈を塞栓し、3日後にsacrificeする予定であった。しかし、予算の問題及び動物愛護の問題(門脈両枝を塞栓すると肝臓機能不全に陥る可能性が高く、ブタ自体に相当な苦痛をもたらすと考えられた)から、3Rの原則にのっとり3頭を使用して当日麻酔をかけたままsacrificeすることとした。NLE(NBCA, Lipiodol, Ethanol)を用いた塞栓は良好であった。バルーンカテーテルへのNLE接着も認めなかった。しかし、対照となるLipiodol(Lp)+ゼラチンスポンジ(GS)群では塞栓物質が塞栓門脈枝にとどまらずに漏れ出してしまい、不成功におわった。実臨床でもLp+GS部は金属コイルでフタをして漏れ出ないようにするため、やはり何らかの物質でフタをする必要があると考えられた。 実験系として成立しなかったため、用意したブタを無駄にすることを避けるため、その他の門脈枝をNL(NBCA, Lp)やNLI(NBCA, Lp, iopamidol)にて塞栓を試みて、それぞれの塞栓物質の門脈内での塞栓効果を観察することとした。NLは現在実臨床でよく用いられてる塞栓物質であるが、強い接着性が問題となる。バルーンカテーテルへの接着が認められた。NLIは当科にて最近研究が行われている塞栓物質であり、NLE同様に接着性を落としつつ、塞栓力を担保した物質として期待されている。バルーンカテーテルへの接着はこちらはなかった。 3頭ともNLE,NL, NLI, Lp+GSで門脈を塞栓し、sacrificeした。肝臓を摘出し、病理標本を作製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスにより、過去行う予定であった実験が後ろ倒しになってしまったが、無事に2022年度に行うことができた。予定通りに病理標本評価を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度に行った、肝臓の病理標本評価を行っている。GS+Lp部は塞栓物質が流れ出てしまっているため評価ができない可能性があるが、NLE塞栓部分などの門脈周囲組織壊死率やその他炎症細胞浸潤の有無、塞栓物質の残存具合などを評価する方針である。
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Causes of Carryover |
実験当日にsacrificeすることとなったため、当初予定していたブタの飼育費用や2回目実験(別日にsacrificeする際の麻酔代金など)が不要となったことが理由です。
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