2020 Fiscal Year Research-status Report
患者アンケート調査と大規模二次医療データを用いた難治性摂食障害の予測モデル作成
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19K17289
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
道端 伸明 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (00415598)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 小児 / 予後予測モデル / データベース研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、精神科疾患の中でも予後が比較的悪い摂食障害患者を対象としている。摂食障害患者を集約した長期調査は困難で、難治化を予測する因子はまだ十分に解明されていないために、摂食障害患者を対象としたアンケート調査結果と既存の大規模二次医療データと組み合わせることで、比較的短期間で、安価に長期コホート研究で得られたような詳細なデータを準備し、患者アンケート調査と大規模二次医療データを組み合わせることにより、摂食障害患者の難治化予測モデルを構築することを目的とした研究である。 初年度は、患者アンケート調査結果の収集を主に活動した。平成26年度~28年度の厚労科学研究費補助金(内田班:小児摂食障害におけるアウトカム尺度開発に関する研究)では小児摂食障害患者130名以上から患者背景情報の他に、日本語版Eating Attitudes Test-26(食行動への態度を調査する項目)、日本語版Children’s Depression Inventory(うつ尺度)、日本語版Kid Kindle中学生版(Quolity of Life尺度)等の様々なアンケート調査を初診時、外来1か月後、半年後と繰り返し測定している。この内田班が行った患者アンケート調査は非常に詳細で本研究に必要な患者背景情報、アンケート調査結果が既に収集されている。そのため、本研究ではこのアンケート調査結果を利用することとした。内田班の研究代表者と連絡を取りこのアンケート調査結果の利用承諾を得ることが出来た。 次年度は、大規模二次医療データとしてJMDCデータを用いることとした。SQLにてJMDCデータの準備を完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既存のアンケート調査結果が利用できるようになり、大規模データベースとの情報がリンクできるようになったため、予定通り研究を継続することが出来る。
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Strategy for Future Research Activity |
データ解析の準備が完了しているため最終年度は解析を実施し、結果を公表していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、学会等への参加が制限され旅費の使用が減ったため。
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