2021 Fiscal Year Research-status Report
ヒト内軟骨性骨化モデルに於ける成長軟骨帯形成メカニズムの解明
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19K17295
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木村 武司 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50774402)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 内軟骨性骨化 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
軟骨細胞特異的に発現する2型コラーゲンのプロモーター制御下に発現するCreリコンビナーゼをPiggybacベクターに組み込み、ヒトiPS細胞に遺伝子導入を行った。同時にCreリコンビナーゼによって組み替えられるloxP配列とマーカー遺伝子(GFP)を同じ細胞に組み込むことで、軟骨細胞に分化したヒトiPS細胞では永続的にGFP発現を示す細胞株を作成した。 次に作成したiPS細胞を既存の方法で軟骨組織へ分化誘導し、得られた組織を免疫不全マウスの皮下に埋め込むことで内軟骨性骨化を観察するモデルでの実験を行った。得られた骨組織でのGFP発現を確認したところ、ヒトiPS細胞由来の軟骨細胞は増殖、肥大化を経て、骨細胞へ分化していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
lineage tracingの技術を用いて、ヒト軟骨細胞が骨細胞へ分化転換していることを明らかにした。新型コロナウイルスの影響で得られたサンプルの解析、再現実験に遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験系は確立できており、今後は再現実験と得られたサンプルのより詳細な解析を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19流行の影響で実験遂行に遅れが生じているため。
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