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2020 Fiscal Year Research-status Report

溶血性尿毒症症候群発症後の硬化性腎病変進展への危険因子とその制御システム解析

Research Project

Project/Area Number 19K17305
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

久米 庸平  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20835988)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords溶血性尿毒症症候群
Outline of Annual Research Achievements

令和1年度は溶血性尿毒症症候群後の慢性期のモデルマウス作成のため,マウス(C57BL/6)にリポポリサッカライド(LPS)100μg/kg+シガトキシン(Stx)100ng/kgとLPS200μg/kg+Stx200ng/kgを投与した群を作成し、観察を行った。LPS100μg/kg+Stx100ng/kgを投与した群(軽症群)はday4-7に多尿が出現し、体重が低値(-6.5~7.0%)となったが、ほとんどのマウスが生存した。それに対し、LPS200μg/kg+Stx200ng/kg(中等症群)を投与した群ではday5-7までに6-7割程度が死亡した。そのため、LPS100μg/kg+Stx100ng/kgを投与した群で慢性期の評価を行うこととした。投与6ヶ月後、生理食塩水を投与したコントロール群と比較して体重や血圧などの生理学的所見ではLPSとStxを投与した群では大きな差は認めなかった。腎組織所見ではLPS、Stx投与群でごくわずかにメサンギウム基質増加、メサンギウム細胞増生をしていたが、強い変化はなく、線維化の指標であるα-SMAの免疫染色では尿細管間質に大きな差は見られなかった。中等症群の腎組織所見では1匹にアミロイド様の沈着、1匹に強いメサンギウム基質と細胞の増加が観察されたが、全てのマウスに組織学的変化が見られなかった。実際に投与後早期の腎組織の形態学的な変化について再度検討が必要と考えられ、LPS、Stx投与後、数時間や1週間以内の腎組織の検討を行うこと、軽症群もしくは中等症群において、感染などの外因的刺激(LPS)を追加で行うことで慢性期にさらに強い腎組織への影響を与えるかどうかについても今後検討していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

LPSとStxを投与後のマウスの慢性期(6ヶ月後)の腎病変において糸球体、尿細管間質に想定していた様な変化が得られておらず、投与後早期(数時間、数日)の糸球体、尿細管間質の変化に関する検討や薬剤の投与量、タイミングなどを再度検討する必要があると考えられるため。

Strategy for Future Research Activity

LPS、Stx投与後急性期(数時間から数日)の糸球体病変の経時的な変化や特に慢性期に線維化に影響を与えると考えられる急性期の尿細管間質病変への影響を検討する。軽症群もしくは中等症群において、感染などの外因的刺激(LPS)を追加で行うことで慢性期にさらに強い腎組織への影響を与えるかどうかについても今後検討していく予定である。

Causes of Carryover

実験の計画が予定より遅延しているため。次年度にモデルマウスを作成後、抗体やELISAなどを購入する予定。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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