2019 Fiscal Year Research-status Report
アレルギー疾患発症に対する新生児期のヒストン脱アセチル化酵素阻害能の影響の解明
Project/Area Number |
19K17310
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山崎 晋 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (80771774)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | エピジェネティクス / ヒストン脱アセチル化酵素 / アレルギー / 新生児 / 酪酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はアレルギー疾患発症に対する新生児期のヒストン脱アセチル化酵素阻害能の影響を検討することで、アレルギー発症のメカニズムの一端を解明することである。申請者らは先行研究においてHDACの中でもHDAC11が新生児期では強く阻害されている可能性があることを発見した。本研究ではHDAC11を中心に新生児血、アレルギー児での血液を検討する。 研究初年度は検体の安定性、検査の再現性を確認するために検体の血清と血漿の比較や保存状態の比較を行った。倫理委員会の承認が得られたため、今後臨床検体を集めて解析を進めていく方針である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会の申請と、検体回収後の処理の統一に検討を要した。また臨床検体の回収のため患者の血液検査を行う必要があるが、定期的な採血時期である春休みの検体の回収がやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
臨床検体の回収について積極的に進める。covid-19情勢が沈静化をすれば患者検体の回収も進むと考えている。検体回収後の分析法についてはすでに実証できているため心配はない。
|
Causes of Carryover |
当初の予定より検体数が集まらず検体解析に関わる研究費に残金が生じた。次年度は予定の検体数を集めていく方針のため本年度の残金を使用する予定である。
|