2021 Fiscal Year Research-status Report
早産児の代謝特性に着目した脳性麻痺への細胞治療研究
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19K17372
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
田中 えみ 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (60823581)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳性まひ / 早産児 / 低酸素性虚血性脳症 / 造血幹細胞 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
早産児低酸素性虚血性脳症モデル及び、正期産低酸素性虚血性脳症モデルにおいて、低分子化合物の変化を、傷害前(ベースライン)、直後、24時間後の組織で測定した。低分子化合物の測定にはLCMS8060を、サンプルは傷害側の脳と肝臓を用いた。 肝臓の低分子化合物はベースラインにおいて、早産児と正期産児の間に違いは少なかったが、脳の組成は異なる傾向にあった。分岐鎖アミノ酸、TCAサイクル中間代謝物、乳酸等が正期産児の脳に有意に多い。一方で、低酸素負荷による変化は、正期産児の肝臓で低酸素負荷による経時変化は明らかであった。早産児の肝臓では、傷害による変化は個体差が大きく明らかでなかった。脳はベースラインに早産児と正期産児の違いはあるものの、低酸素負荷による変化は小さく一定した傾向は見られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質量分析用のサンプルを取得するのに時間を要したこと。LCMS8060に含まれないケトン体や高分子化合物について、再度考察が必要であること。
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Strategy for Future Research Activity |
ケトン体、サイトカイン等の解析を進めるとともに、早産児モデルマウス脳の免疫染色で病態理解を図る。 イメージング質量分析はサンプルを取得できれば委託を検討する。
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Causes of Carryover |
初年度に研究代表者が産休育休を取得したことで実験を行わなかった時期があり、計画より実験費用が少額となった。 解析用の物品購入や、委託等でまとめて実施する計画である。
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Research Products
(1 results)