2021 Fiscal Year Research-status Report
腸内細菌・ウイルス叢の変化と糖尿病・高血圧・NASH改善との関連性の経時的評価
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19K17394
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
林 智之 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任助教 (30782065)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 肥満外科治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主な内容と予定は以下の通りである。 A)肥満外科治療前後での糖尿病(インスリン抵抗性)サブタイプ、高血圧(動脈硬化症)サブタイプ、NASHサブタイプの重症度を経時的に評価する(令和4年度前半までサンプル採取・解析を継続) B) 肥満外科治療前後で腸内細菌叢・ウイルス叢の変化を経時的に評価し、糖尿病(インスリン抵抗性)サブタイプ、高血圧(動脈硬化症)サブタイプ、NASHサブタイプの各サブタイプ毎に腸内細菌叢・ウイルス叢の特徴を明らかにする(令和3年度前半までサンプル採取を継続、令和4年度後半に最終データ解析・論文作成完了)
肥満外科治療の中でスリーブ状胃切除術については、これまでに10例の登録を行い、検討を行っている。また、胃内バルーン留置術については、症例を集積し、これまでに7例の治療を行った。肥満外科治療術前後で得られた便検体は、便DNAを用いた全ゲノムショットガンシーケンシングを行い、得られたシーケンスから細菌叢・ウイルス叢の組成を明確 にし、遺伝子パスウェイ同定を行っている。これらの経時的な変化を確認し、各サブタイプで治療効果との相関を解析していく予定である。さらに肥満外科治療前後での細菌・ウイルス遺伝子比較を行う。多様性、非類似性も群間比較を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大にて、現時点で肥満治療を希望する患者が予想よりも少なかったことが大きな原因である。 このため科研費の1年延長申請を行った。 症例を少しずつ集積し、1年遅れにはなるが、研究を終了できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度前半までサンプル採取・解析を継続し、令和4年度後半に最終データ解析・論文作成完了を予定している。
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Causes of Carryover |
症例のリクルートが予想よりも遅れ、次年度の予算確保が必要となったため。
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