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2019 Fiscal Year Research-status Report

消化管前癌病変及びその悪性転化に関与するmiRNAの同定と発症機序の解明

Research Project

Project/Area Number 19K17483
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

竹内 千尋  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (60836055)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
KeywordsmiRNA / microarray
Outline of Annual Research Achievements

消化管腫瘍の発生・癌の進展や転移・薬剤耐性に関与するメカニズムの一つとして非コードRNAの1つであるmiRNAは重要な役割を果たすと考えられる。本研究の目的は、生検検体を用いた発現解析を行い、腫瘍特異的マーカーとなりうるmiRNAを明らかにし、腫瘍発症及び悪性転化に関わる分子メカニズムを明らかにすることである。
現在、①十二指腸腺腫及び早期癌が15症例、②胃における管状腺癌(tub1)と腺腫が50症例、③大腸における鋸歯状病変(SSA/Pと過形成ポリープ)が50症例について病変部および周囲正常部から生検を行い、検体を蓄積した。
検体を選定し、RNAを抽出し遺伝子発現解析(mRNA及びmiRNA)を行った。①については8症例16検体についてmRNA及びmiRNAの発現解析を行った。②及び③については、それぞれ16症例・12症例についてmRNAの発現解析について先行して行った。ゲノムインフォマティクスの専門家の協力を得て、前癌病変に特異的なmiRNAを選定し、十二指腸検体においてFFPE検体を用いてin situ hybridizationによる検出を39症例について施行し、病理学的な検討を行った。
分子メカニズムの解明として、ターゲットとなりうるmRNAを抽出し、in vitro・in vivoの系でmiRNAとmRNAのinteractionおよびbiological effectについての検証を行う。現在特定のmiRNAについて、Wnt pathwayとの関連について証明し、実際の腫瘍における発現制御の解析を行った。
十二指腸早期腫瘍におけるmiRNAの検討に関しては、英文誌への投稿を準備中である。ついで、胃及び大腸についても、miRNAの発現解析を検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

症例の蓄積は順調に推移しているといえるが、十二指腸腫瘍については症例数が少ないため、症例数が少ないため胃・大腸に比べて少ない。
発現解析については、解析コストの関係で症例を厳選し少数検体の解析となっている。十二指腸については、8症例での検討に留まっている。胃・大腸検体については症例を厳選しmRNAの解析が先行しており、miRNAについては順次解析予定である。
ゲノムインフォマティクス解析については、解析結果が得られたものについては速やかに専門家との協議を行い、マーカー遺伝子の選定やpathway解析などを終了している。
臨床検体を用いた免疫染色については、十二指腸特異的に発現しているマーカーmiRNAについてFFPE検体を用いて解析終了している。
in vitro及びin vivoの解析については、十二指腸特異的に発言しているmiRNAについて進行中であり、他のmiRNAについても順次解析予定である。

Strategy for Future Research Activity

引き続き症例については蓄積をすすめる、特に十二指腸腫瘍は症例数が少ないため積極的に検体を保存できるよう努める。
発現解析について、十二指腸検体について追加の発現解析を検討すると共に、胃・大腸検体についてmiRNA発現解析に進む。
発現解析の結果が得られた場合、速やかにゲノムインフォマティクス解析に進みマーカー遺伝子及びpathway解析から、有力な候補miRNAを選定し、臨床検体を用いて免疫染色を検討する。
in vitro及びin vivoの解析については現在進行中のmiRNAについて研究継続すると共に、新たな候補miRNAについての解析を検討する。

Causes of Carryover

2019年度は症例蓄積を継続して行うとともに先行研究で進行中であった検討を継続して行った。本年度は更に研究を前に進め、蓄積された症例ついて追加でマイクロアレイ解析を行う予定である。更にin vitroおよびin vivoの研究試薬、実験補助員の雇用などに大きく使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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