2021 Fiscal Year Research-status Report
Assessment of left atrial fibrosis by high resolution LGE MRI
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19K17534
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
加藤 真吾 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (90812511)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心房細動 / MRI / 遅延造影 / アブレーション / 再発 / 心不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
現時点でカテーテルアブレーションの予定された心房細動患者約198名、心不全患者約142名のデータ収集を完了した。心房細動患者のデータについては目標の200例のデータ収集をほぼ完了した状況である。しかし、心不全患者のデータ収集に関しては目標の400例から大きく遅れている状況である。今後、心不全患者のデータ収集のスピードを上げる必要性がある。心房細動の患者のデータに関しては学会発表を終えたため、現在論文執筆を行っている最中である。心房細動の患者においては、現時点では以下のような結果を得ている。カテーテルアブレーション術前に高解像度左房造影MRIを施行した100名の心房細動患者(平均年齢:68+/-9歳、男性78名)のうち、平均観察期間464日で, 20名 (20%)の患者で上室性不整脈の再発を認めた。再発症例20名、非再発症例80名を比較すると、高解像度左房LGEにおける高信号域(左房全体の信号値の1SDよりも高いvoxelの体積)は再発群が非再発群と比較して有意に高い結果となった(11.8+/-4.4cc vs. 8.6+/-2.7cc, p<0.001)。高信号域の閾値を左房全体の信号値の2SDよりも高いvoxelの体積と変更しても、再発群が非再発群と比較して有意に高い結果となった(1.6+/-1.1cc vs. 1.0+/-0.8cc, p=0.010)。また、再発予測に関するROC解析を行うと、高解像度左房LGEの高信号はROC曲線下面積=0.74(95%CI=0.63-0.86)でアブレーション後の再発を予測可能であった。このような結果により、高解像度左房造影LGEは心房細動アブレーション後の再発を予測可能な、非侵襲的なイメージングマーカーとしての有用性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染拡大による様々な影響により、患者エンロールが思うように進まなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年まで研究期間を延長し、引き続き患者エンロールを継続する。
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Causes of Carryover |
研究期間延長の為、次年度使用額が生じた。 研究に必要な物品費、学会参加費、論文投稿費用などに使用する。
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