2023 Fiscal Year Annual Research Report
Assessment of left atrial fibrosis by high resolution LGE MRI
Project/Area Number |
19K17534
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
加藤 真吾 横浜市立大学, 医学部, 講師 (90812511)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心房細動 / MRI / 心不全 / 拡張機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終的にカテーテルアブレーションの予定された心房細動患者約230名、心不全患者約289名のデータ収集を完了した。心房細動患者の主要な結果は以下の通りである。カテーテルアブレーション施行後の心房細動の再発症例51名、非再発症例179名を比較すると、高解像度左房LGEにおける高信号域(左房全体の信号値の1SDよりも高いvoxelの体積)、すなわち左房の線維化を示唆する領域は再発群が非再発群と比較して有意に高い結果となった(12.9+/-4.6cc vs.7.5+/-2.7cc, p<0.001)。また、再発予測に関するROC解析を行うと、高解像度左房LGEの高信号はROC曲線下面積=0.77(95%CI=0.63-0.90)でアブレーション後の再発を予測可能であった。心不全患者においても、高解像度左房LGEにおける高信号域(左房全体の信号値の1SDよりも高いvoxelの体積)、すなわち左房の線維化を示唆する領域は左室拡張機能障害の指標である左房容積係数(LAVi)と相関し、また、E/e'とも相関を認めた。 このような結果より、高解像度左房造影LGEは心房細動患者においては、心房細動アブレーション術前に撮像することによって、心房細動アブレーション施行後の不整脈の再発を予測可能な、非侵襲的なイメージングマーカーとしての有用性が示唆された。 また、心不全患者においては左房の線維化が左室拡張機能障害を示唆する画像パラメータになることが示唆された。
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