2022 Fiscal Year Research-status Report
The impact of reimbursement on quality of care in patients with heart disease
Project/Area Number |
19K17538
|
Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
水野 篤 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 医幹 (60701646)
|
Project Period (FY) |
2021-11-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 緩和ケア / 遺族調査 / DPC / 診療報酬加算 / 人工呼吸 |
Outline of Annual Research Achievements |
JROAD-DPCデータの承認および契約後、実際のデータ解析を2023年3月に開始することができた。2014年度から2020年度におけるI50心不全診断における緩和ケア診療報酬の取得割合は1110563人中1756人の0.1%であった。診療行為に関しては緩和ケア診療報酬制度導入により人工呼吸の頻度が低下し、心不全におけるガイドライン準拠した薬物療法およびモルヒネ等の麻薬の使用率が上昇していた。医療費に関しては2018年4月前後では大きな変化は認めず、経年的な医療費上昇を認めただけであった。
またDPC全体の解析も東京大学のチームと解析し、Interrupted time reries解析を実施し、連続時間で確認しても人工呼吸以外に大きなトレンドを確認できていない。投稿済みで、現在Major revisionである。
また緩和ケアの認知度調査を実施し、医療従事者および一般市民においても緩和ケアの認知度が向上していることが確認できた。緩和ケアの認知度に比較して、緩和ケア診療報酬加算の取得率の低さにおけるギャップはいくつかの因子が考えられるためこちらは2023年度に考察してゆく予定である。研究の進行状況としては妥当な範囲であるが、さらに加速してゆきたいと考える。2023年度はこれらの結果を踏まえた遺族調査を行い、過去のものと比較する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り遺族調査を実施する予定である。コロナウイルス感染症の影響を排除するのに、アンケートのタイミングおよび内容を再調整した。各病院での倫理委員会の調整が予定より時間がかかっており、こちらを調整しておきたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度はまず現在のMajor revisionの調整し、Acceptを目指す。 またJROAD-DPCにおける解析および遺族調査の論文化も同時に実施し、研究終了後、心不全緩和ケア推進委員会、心不全学会理事会に報告し、厚生労働省と密な連携を取り、今後の医療政策への貢献を行う。
|
Causes of Carryover |
本年度はまずDPC解析を実施したが、そちらの費用は東京大学とのコラボレーションでは費用がかからず、JROAD-DPCのみでよくなったことは大きい。2023年度においては遺族調査を実施するためそちらに資金を集中させることが重要だと考えた。
|
Research Products
(1 results)