2021 Fiscal Year Research-status Report
新しいヒス束ペースメーカの長期予後と刺激伝導系の解明を目指した多施設共同研究
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19K17558
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柳澤 哲 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (30768578)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ペースメーカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ヒス束ペースメーカを植え込んだ症例を対象として前向きで多施設の共同研究を行い、ヒス束ペースメーカの有効性と安全性、心機能への影響や長期的な予後について検証を行うものである。本研究の研究プロトコルと実施計画については、各研究実施共同施設の倫理審査委員会から承認を得て、WEB上の症例登録システムを通して症例の登録と研究を継続している状況である。今年度までに約90例以上のヒス束ペースメーカシステム植え込み症例の登録が得られた。個々の症例については、施設間でのばらつきはあるが、比較的高年齢層にも植え込みが施行されており、幅広いヒス束ペースメーカ植え込みの適応が伺える結果であった。またすべての症例については植え込み後も継続してフォローアップを行っており、植え込み6か月後の短期評価項目の調査と、植え込み3年後までの長期評価項目の調査入力を順次行っている状況である。このヒス束ペースメーカは、植え込み後もいくつかの特徴的な懸念事項(閾値上昇、リード脱落、電池消耗等)が存在し、いくつかの症例ではその問題点を考察する状況に遭遇した。一方ヒス束ペースメーカ植え込みが成功し、その後も安定してヒス束を補足し続けることで、心不全発症や増悪の回避・予防に貢献している症例も散見される。今年度で新規植え込み症例の登録期間が終了となるため、今後は登録症例のフォローアップを継続するとともに、観察時点での各評価を継続していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
植え込み後のフォローアップの評価事項の入力評価が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は新規症例の入力漏れやフォローアップの評価の確認等を行い、正確なデータベース構築の完成を目指す。
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Causes of Carryover |
研究成果発表のための学会出張費や参加費、または論文作成費用などを予想以上に見積もる必要性が生じたため。
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Research Products
(2 results)