2019 Fiscal Year Research-status Report
13N-ammonia PET/MRIによるTAVI前後での心筋血流評価
Project/Area Number |
19K17573
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
喜古 崇豊 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50814480)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | PET / MRI / ammonia / FDG / NaF |
Outline of Annual Research Achievements |
当院での13N-ammoia PET/MRIの手技を確立するために、13N-ammoia PET/MRIを虚血性心疾患の患者53名に対して試行した。Gated 13N-ammoniaとMRIによる心機能評価を行い、MRIによる心機能評価とGated 13N-ammoniaによる心機能評価が同等であることが証明された。これらの結果はNuclear Medicine Communicationsの国際英文雑誌に掲載された。また、薬剤負荷前後における心筋血流と心機能の変化についても13N-ammoia PET/MRIで解析を行い、薬剤負荷前後で心機能は変化しないことが示された。この結果についても、英文雑誌に投稿中である。薬剤負荷前後で心機能は変化がないため重症大動脈弁狭窄症 (Severe AS)に対しても安全に薬剤負荷がかけられると考えられ、Severe ASの術前の3名に対してammonia PET/MRIを施行した。術前の心筋血流評価、心機能評価および弁口面積の評価を行い、心エコーやCTの結果と比較検討中である。また、冠動脈の慢性完全閉塞病変患者に対してFDG PET/MRIのViabilityの評価を行った。FDG PET/MRIは心筋のViability評価として有用であり、この結果はJournal of Nuclear Cardiologyの国際英文雑誌に掲載され、当院でのFDG PET/MRIの手法についても確立することができた。NaF PET/MRIについても新規で10例施行し、NaFの冠動脈の集積およびMRIによるhigh intensity plaqueの検出を行った。引き続き、FDG、NaF PET/MRI検査を重症大動脈弁狭窄症(severe AS)の患者にも応用することで、大動脈弁の不安定プラーク、石灰化の性状について比較を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
13N-ammonia PET/MRIにおける心機能評価の関係性について、Nuclear Medicine Communicationsに国際英文雑誌に掲載された。また、FDG PET/MRIのViabilityの評価についてもJournal of Nuclear Cardiologyの国際英文雑誌に掲載された。まずは、当院でのアンモニアとFDG PET/MRIの手法について確立することができた。NaF PET/MRIについて10例施行し、NaFの集積とHIPの関係性について解析中である。Severe ASの術前の患者に対して3名の13N-ammonia PET/MRIを施行し、心機能評価、弁口面積評価を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は引き続きsevere ASの患者に対して13N-ammonia PET/MRIを施行する。経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)術後の患者に対しても13N-ammonia PET/MRIを施行することでTAVI前後の心筋血流評価、重症度判定、治療効果判定の比較を行う。また、NaF PET/MRIおよびFDG PET/MRIも同患者に対して施行して石灰化の不安定性と予後について評価していく。患者数が少ないためリクルートにより重点を置き、漏れの内容に症例を増やしていく。
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Causes of Carryover |
人件費として確保していたが、コロナウイルスの影響で休暇となったため。 次年度用の物品購入および人件費として使用する。
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Research Products
(6 results)